~和紙で織り成す~展より 和紙と人形造形

~和紙で織り成す~展では、神田明神祭礼行列や豊国祭など、民衆の活気が伝わってくる祭礼を題材にした絵巻や屏風絵から取材した群像作品を展示いたしました。
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上段の画像は、「豊国祭礼図屏風」 伝岩佐又兵衞筆より取材されたもので人形制作は岩井昌子氏によるものです。
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中段の画像は、今回の展示会でのテーマのひとつ、開催地の日本橋にちなんだ江戸の風情を伝える岩井昌子氏による作品です。

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下段の作品は、2005年に美濃和紙の里会館の企画展に出展して以来の展示となりました、「十二支の始まり」です。
作品に合わせてそれぞれに異なった質感の和紙の敷紙を使い展示を試みました。
上段の作品は、華やかな風流傘や民衆の衣装の色、時代背景に合わせた和紙を敷紙に選びました。
また、白い和紙は作品の影が映り込む効果もあり、群舞をする人々の熱気を引き立てたいと考えました。
中段の作品では、単色でなく墨色によるグラデーションの彩色の手漉和紙を使い、照明の効果を生かし奥行きや情感を出したいと思いました。
下段の作品は、白を基調としたものが多いのですが、神様の元に十二支が集う場面を明るく和やかな雰囲気を出したいと画像の色合いのかな料紙を選び、作品と合わせました。
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