「源氏物語絵巻 第三十三帖 藤裏葉」

genji33s

“Genji Monogatari Emaki no.33 Fujinouraba”
内大臣(頭中将)は娘の雲井雁のことで夕霧と和解したいと思い、藤見の宴に夕霧を誘います。
夕霧は父の源氏に相談しますが内大臣が折れたことであるから、過去のことは忘れて行くように勧めました。
藤見の宴の席で夕霧は、内大臣からようやく雲井雁との結婚を許す意を伝えられました。
(12×13.5cm)

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「源氏物語絵巻 第三十三帖 藤裏葉」」への6件のフィードバック

  1. 豆奴

    藤の花は大好きです。
    お花も額も紫のグラデーションで合わせて素敵ですね。
    藤を見ると、華やかで情緒があって懐かしいような気持ちになります。
    だから日本舞踊の『藤娘』を見るのも大好きです(笑)

  2. ymatsu

    豆奴さん
    ありがとうございます。
    この巻では、藤の花の宴を描きました。
    月の光の下の宴なので、月夜に映える藤の姿を表わしてみました。
    藤の花には人を惹きつける不思議な力があるように思います。
    『藤娘』も藤の精の化身でしたね。歌舞伎の舞台で踊られる艶やかな姿は心惹かれます。

  3. mako_chachacha

    昨日はコメントをありがとうございました。
    とても素敵なお仕事をなさってるんですね。
    うちの庭に藤棚がありますが、今年はひと房も咲きませんでした。
    藤の花つきには日当たりが大いに関係があるような気がします。
    (桜の木陰になるところには花がつきませんので)
    そんな藤が月下で愛でられるというのも興味深いですね。

  4. hirono

    とても素敵な作品ですね。
    藤の美しさと背景があっていて本当にきれいだなって思います。色合いが何とも言えず、きれいです。

  5. ymatsu

    mako_chachachaさん
    ありがとうございます。
    藤の花、今年は残念でした。
    確かに、藤は日当たりは関係はありそうです。
    来年の花芽は出来ていますが、日照に恵まれ来年は良い花が咲くと良いですね。
    月の照らす中、行われた藤の宴というのは風雅ですね。
    源氏物語で「紫」は、物語の中心に使われる色ですので、源氏の栄華を象徴する場に藤を使ったのではないかと思います。

  6. ymatsu

    hironoさん
    ありがとうございます。
    藤の花が背景から浮かび上がるように立体感を持たせました。
    どう描いたらいいか、難しい場面でした。
    わだかまりが解けて、思い続けていた人との結婚も決まり、夢のように思っている
    そんな情景を表現してみました。

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