月別アーカイブ: 2017年8月

沼虎尾・草連玉

湿地でみられる植物。 白い花穂が清楚で爽やかなヌマトラノオ。 黄色い可憐な小花を多数つけ、直立した草姿がしなやかなクサレダマ。小花が集まった咲き方に、野の花の優しさを感じます。花のつく、草の先端を切り取ったように和紙の柔らかな風合いで表し、短冊にあしらいました。

”Numatorao・ Yellow loosestrife”

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大文字草

夏から秋にかけて、山や渓谷の岩場など湿気のある岩の上に生える山野草。名前の由来となった、5枚の花びらの2枚が長く「大」という字を想わせることが名の由来となっています。花びらの長さが均一でなく、花それぞれに長短の加減が変化に富んでおり、生きいきとして動きを感じさせます。繊細な構造の花を和紙の色合いと繊維の強さによって表し、陶器にあしらいました。

“ Daimonjisou”

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蔓穂

夏から秋にかけて野原や土手、田んぼのあぜ道など日当たりの良いところで群生する姿が見られる、ツルボ。紅紫色の小さな花が集まって穂となって咲く姿が、可憐な野草です。ほかほかとした花の咲き方は、紅紫の花色を引き立て優美に見えます。ツルボの花穂は、公家が宮中に参内する時に従者に持たせた雅な柄の長い傘をイメージさせるところから、「参内傘(さんだいがさ)」とも呼ばれます。繊細な小花を和紙の繊維の強さと色合いで表し、短冊にあしらいました。

” Barnardia japonica ”

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犬蓼

和紙によるイヌタデの花を陶器にあしらったものです。
身近な野草として紅色の小さく愛らしい花穂を赤飯に見立て、ままごと遊びの素材として使われたことから別名「アカマンマ」と呼ばれ、親しまれてきました。小さな花穂を生き生きと見せる、葉のつき方も躍動感を感じさせます。道端や草原に群れて咲くところは、懐かしさを感じさせてくれます。細やかで素朴なイヌタデの花を薄紅色のグラデーションの和紙を生かし、葉の動きをしなやかな草色の和紙で表しました。

” Creeping Smartweed ”

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