加賀侘助椿

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柔らかな花色の花びらと外弁の上部に紅のぼかしが入る一重の加賀侘助(かがわびすけ)椿。一重の椿の多くは、交配育種ではなく自然の野山で見出されて命名された自然変異による野生の椿です。加賀侘助椿は、金沢市内の樹齢130年~150年ほどの古木から発見された品種です。

一重の小振りな筒咲きの花容は、薄桃色~桃色の花色を清楚に引き立てます。花びらの縁に向かって淡くなる柔らかなグラデーションの変化があり、繊細な花びらを引き立てる外弁の紅色との対比が優美で余韻を感じます。花の風情を薄口の和紙を取り合わせ、陶器にあしらいました。

”Camellia Japonica Kaga Wabisuke”

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