「駿河町越後屋 no.2」

echigoya2
“Suruga-chou Echigoya no.2” ( 建物: 高さ.35cm/幅.60cm/奥行.35cm )
浮世絵師奥村政信作の画「駿河町越後屋呉服店大浮絵」を元に立体化したものです。
この作品は企画展のために制作しました。
建物・小道具制作を私(松山)が担当しました。
人形制作を担当されたのは、和紙人形作家(駒子の紙人形)の岩井昌子さんです。
和紙の雛つどい展に出展される一人です。
作品のような江戸風俗に限らず、洋の世界も幅広く制作されています。
雛つどい展では、江戸の風俗を描いた作品を展示されることと思います。
この作品は建物に使う色から二人で下調べし、共同作業によって制作しております。
なお、和紙の雛つどい展での展示はございません。ご了承ください。
画像は2004年大阪三越『祭の絵巻展』に展示したときのものです。


14 thoughts on “「駿河町越後屋 no.2」

  1. vasenoir

    すごい!!もうこの一言。。
    不思議な臨場感で・・この賑わいや会話が聞こえてくるような
    思わずタイムスリップしてしまいました。
    遠近表現、遠目の手描きは新鮮で感動です。
    この小さな世界に細部までこだわり、品良く
    一つ一つを創り上げられた素晴らしいコラボレーション
    息の合った作品に絶句。。
    今回の展覧会には出品されないとの事。残念!!

  2. ymatsu

    vasenoirさん
    ありがとうございます。
    展覧会の企画としてお話をいただかなければこの作品は
    できなかったと思います。
    制作期間も短かったのですが、使命感によって集中でき
    ひらめきも生まれたように思います。
    この作品は2度大阪で展示する機会にも恵まれました。
    元絵のおもしろさ、臨場感をそのまま伝えたいと考え、
    お店の左右の奥行きの違いもそのまま立体で見せました。
    人形の大きさも手前からだんだん小さくなっていくよう
    工夫されています。
    この作品を制作する機会を得られて幸運でした。

  3. hirono

    すごいです。
    ため息が出ます。
    細部にわたってほんとに素晴らしいです。
    ごめんなさい。
    あまり言葉でうまく表現できません。
    でも本当に素晴らしいです。

  4. Mappy

    素晴らしいです!
    一枚の和紙からこんなに奥深い世界が表現できるなんて・・・
    まるで動画をみているようです。
    今回私は2月のはじめに上京するのですが三越での展示会に間に合わなくて
    とっても残念です。
    でも以前札幌丸井今井の京都老舗展でも作品が見れたのですね。
    またそんな機会があったら是非拝見したいと思います。

  5. ymatsu

    hironoさん
    ありがとうございます。
    この作品の元になった「駿河町越後屋呉服店大浮絵」は、細部まで
    描き込まれています。
    この作品の魅力のよるところが大きいと思います。
    拡大してみないとわからないですが、奥の庭には庭木の他に
    手水鉢もあり、ひとつひとつ見ていて楽しくなってきます。
    軒先にはつばめの巣もあります。巣にはヒナもいるようです。
    店先に下駄が転がっているのも活気があっておもしろいですね。
    奥行きの見せ方の勉強にもなり、この作品から多くを学べました。
    とにかく会期に間に合うよう作らなければという一念で、考える
    余裕もなかったのがよかったのかもと思います。

  6. ymatsu

    Mappyさん
    ありがとうございます。
    初期の浮世絵らしさを出すために色数も抑えてシンプルにしたのが立体で
    見せたときにまとまりが出てよかったように思います。
    小道具もたくさんあるのも楽しかったです。
    お客さまの供の人にお茶のおもてなしもあったりする光景も
    味わい深いですね。
    2月は14日からたまプラーザでのイベントに参加する予定です。
    今の展示が終わってから、ブログでお知らせします。
    展示内容は検討中です。
    また何かありましたら、お知らせしますのでよろしくお願いします。

  7. jun_ko

    こんにちは~
    これはまた素晴らしいですね。
    お立ち寄りしたとたんに「おおっ!!」となりました。
    和やかな雰囲気、会話まで聞こえてきそうです。
    細かい作業、さぞ大変だったでしょうね。でも苦労が報われた大作です。素晴らしいものを見せていただき感激です。
    有難うございました。

  8. mojizurisou

    何回か拝見していたのですが お仲間の人形作家さんの展示会のお知らせかと思っていました。
    もう 溜息の出るような細密な作品ですね。以前に寿三郎さんの展示会で こういう町並みの人物を表したものがあったのを思い出します。
    人物の着物の質感も柔らかくて 紙とが思えませんね。本当に素晴らしいです。時代考証なども研究されていて さすが!です。映画のセットを覗かせていただいているみたいです。

  9. ymatsu

    jun_koさん
    ありがとうございます。
    浮世絵を立体化するという企画、お店の模型を作る
    というものでなかったのがおもしろいと思いました。
    遠近法でお店の座敷の広さを誇張したところをそのま
    ま伝えたいと工夫しました。
    障子や格子によって部屋を仕切っているところを利用
    し辻褄があうように奥行きを描きました。
    障子や襖を開ければ一つにつながる便利さというのも
    この作品を作ってみて見直しました。

  10. ymatsu

    mojizurisouさん
    ありがとうございます。
    「駿河町越後屋呉服店大浮絵」を描かれたとおりに店の中を見た
    視点によって立体化してみました。
    遠近法で誇張して描かれており、立体にするには無理なところ
    もあるのですが、障子や格子があるのに助けられました。
    店の奥座敷は、原画に則して縮尺して模写しました。
    天井などは和紙で貼っていて描いた所と手書きを組み合わせ
    和紙画のように表現しました。
    米ボストン美術館の浮世絵名画展が名古屋で開催されており、
    作品の元になった奥村政信画の「駿河町越後屋呉服店大浮絵」も出展されているようです。
    東京でも巡回展がありそうですので、出展されるようであれば見て
    みたいと思っています。
    人物の描写もおもしろく魅力的な作品です。
    こちらと見比べて見ていただけたらうれしいです。

  11. shio

    (U・x・U)これはまた凝ってますねぇ。
    最前列に座っている女の小首を傾げた辺りや、
    左側の暖簾の動き、格子の色合い等々、感動しました。

  12. ymatsu

    shioさん
    ありがとうございます。
    浮世絵を元に制作した作品です。
    暖簾の端の動きや人物の動きは元絵のとおりです。
    格子や柱は板締和紙という色が濃いところ薄いところと
    めりはりのあるものを使っています。
    均一な色でないことが、重厚な木造建築らしく見える
    と思いこの和紙を選びました。
    軒の木目は墨で手書して入れています。

  13. 豆奴

    すごい・・圧巻ですね!
    間近で見られないことを残念に思います。
    浮世絵の世界を立体に再現した面白さとともに、
    また違った魅力を出せるところが素晴らしいですね。
    外国の方にも好まれそうです(^_^)
    さりげなく旗や貼り紙に動きがあるところなど、
    空気を感じられて心地いいですね。
    賑やかな越後屋さんを感じられて楽しめました♪

  14. ymatsu

    豆奴さん
    ありがとうございます。
    画像は展示してある会場で撮影しましたが、作品の背景に黄色が
    使われているのが作品の色合いと合い、立体感を出しています。
    制作期間が短いこともありますが、作品を送る箱のサイズや保管
    することを考慮して奥行は40センチ以下に収めました。
    お店の中に貼られたものも絵のとおりに動きを出しました。
    書かれている内容も興味深いです。
    お茶のおもてなしをしているところの柱の下の部分に小さな札が
    貼られています。
    「お履物に用心」とあるのですが、こうした細かなところまで描かれ
    ているのを再現するのは、作業していておもしろかったです。

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