「源氏物語絵巻 第三十二帖 梅枝」 “Genji Monogatari Emaki no.32 Umegae” 二月の頃、庭には梅が咲いています。 源氏は明石の姫君を参内させるため、裳着の準備を急ぎます。その支度に、お香の調合を親しい人たちに依頼していました。 朝顔の姫君からのお使いが来ました。 依頼していたお香に梅の枝が添えられていました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第三十一帖 真木柱」 “Genji Monogatari Emaki no.31 Makibashira” 髭黒大将の娘、真木柱は父の元に玉鬘が来ることになり母の実家に引き取られることになりました。 十二歳の姫君は父との別れを悲しみ、家の柱の割れ目に 「今はとて宿離れぬとも馴れ来つる真木の柱はわれを忘るな」 と書き付けた歌を差し入れて家を出ます。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第二十九帖 行幸 」 “Genji Monogatari Emaki no.29 Miyuki” 十二月のこと、大原野に冷泉帝が行幸されることになり世間でも評判になっています。 玉鬘も見物に出かけました。 帝の美しさをご覧になり、玉鬘は宮仕えに心惹かれます。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第二十八帖 野分 」 “Genji Monogatari Emaki no.28 Nowaki” 秋好中宮の庭には秋の草花が咲き乱れ、人々の目を楽しませてくれます。 そんな八月のある日、野分が激しく吹き荒れて庭の草花の様子が気掛かりです。 (L.42cm)