「源氏物語絵巻 第三十六帖 柏木」 “Genji Monogatari no.36 Kashiwagi” 柏木は源氏に女三宮への想いを知られて以来病の床についていましたが、女三宮の出家を知り重態に陥ります。 見舞いに来た親友の夕霧に源氏へのとりなしと妻の落葉宮(女二宮)の後見を頼み、はかなく消え入るように亡くなりました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第三十五帖 若菜(下)」 “Genji Monogatari Emaki no.35 Wakana(2)” 明石の女御(姫君)の第一皇子が東宮となり一族の栄華は揺ぎないものとなりました。 正月の頃、六条院では女三宮、紫の上、明石の女御、明石の上の四人が揃い、琴・和琴・筝・琵琶の合奏を披露しました。 四人の様子を源氏は女三宮を柳、紫の上を桜、明石の女御を藤、明石の上を橘に喩えました。 (36×7.5cm)
「源氏物語絵巻 第三十四帖 若菜(上)」 “Genji Monogatari Emaki no.34 Wakana(1)” 朱雀院は病床にあって出家を願っておられましたが、皇女の女三宮の行く末を案じていました。 院は皇女にふさわしい人物をと考え、源氏に託したいと思い、見舞いに参上した源氏に依頼します。 源氏は朱雀院の願いを承諾します。 こうして女三宮は源氏のもとに降嫁し、六条院で暮らすこととなりました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第三十三帖 藤裏葉」 “Genji Monogatari Emaki no.33 Fujinouraba” 内大臣(頭中将)は娘の雲井雁のことで夕霧と和解したいと思い、藤見の宴に夕霧を誘います。 夕霧は父の源氏に相談しますが内大臣が折れたことであるから、過去のことは忘れて行くように勧めました。 藤見の宴の席で夕霧は、内大臣からようやく雲井雁との結婚を許す意を伝えられました。 (12×13.5cm)