端午の節句の兜飾りを色紙にあらわしたもの。
端午の節句は、菖蒲の節句とも呼ばれるように菖蒲によって邪気を祓い、健康を願うものでした。菖蒲(しょうぶ)の読み方が尚武(しょうぶ)、または勝負につながるとことから、男児の誕生と成長を祝うものが込められていきました。端午の節句は、穢れや災いを祓う上巳の節句の形代(かたしろ)という概念ではなく、神の依るものとしての依代(よりしろ)として兜飾りが捉えられていました。
兜の背景には端午の節句を象徴する菖蒲の葉をあしらい、友禅紙、千代紙、板締め和紙、揉み紙など質感の異なる和紙を取り合わせ、立体感を出しました。
兜の左右にある華やかな吹き返しと呼ばれる部分には、亀甲、紗綾形、菊花菱などの文様を取り合わせ、吉祥を込めました。
“Tango-Sekku”
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