未央柳

艶やかな花色と繊細な造形が優美な梅雨の時季の花、未央柳(びようやなぎ)。

中国から渡来した未央柳の名は、唐時代の詩人、白居易の『長恨歌』の一節にある未央(びおう)宮に由来します。楊貴妃の眉を「柳如眉(柳は眉の如し)」と宮殿に植えられた柳に喩えました。細長い葉としなだれた枝は、風に吹かれて微かに揺れるさまがしだれ柳のようにたおやかで、風情があります。

楮の繊維によってしべの長い花の特徴を表し、扇子にあしらいました。

”Hypericum chinense”

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