「菊の宴」

“Fragrance of Chrysanthemum”
清楚で気品に満ち芳しい香りを持つ菊。
10月26日は旧暦では9月9日、重陽の節句にあたります。
菊の香りに包まれ、長寿延命と健康を願う菊の宴を華やかな菊柄の能千代紙を使い表わしました。
色違いのものを二重、三重と重ね合わせて奥行きを出しています。
背景はかな料紙を使っています。
(12×13.5cm)

kikunoen-s-

Facebook にシェア

「菊の宴」」への4件のフィードバック

  1. スウ

    こんばんは。
    重陽の節句…日本には色んな行事があるんですね。
    この辺りのこと、私は疎くっていけません。
    橙色の周りに包み込むように青色のお花。
    色もバリエーション豊かですね。
    この作品の中では何種類のお花が咲いているのでしょうか(*^_^*)

  2. shion

    こんばんは。秋に相応しい趣のある作品
    ですね。ブルーとマスタードのような色
    を中心にした組み合わせや、菊が幾重にも
    いろいろな方向に重ね合わされている模様
    も素敵です。しっとりとした感触も伝わって
    きます。

  3. ymatsu

    スウさん
    ありがとうございます。
    お節句は1/1、3/3、5/5、7/7、9/9と5つあり、
    五節句と呼ばれていました。
    重陽の節句は一般的でなくなりましたが、今も
    ひな祭りなど旧暦で祝うところも残っています。
    重陽は菊の節句とも呼ばれ、菊の花を愛でる趣
    向のお節句でもあります。
    今年の10月26日は月を暦にした旧暦では9月9日
    となっています。
    旧暦の季節では菊の時期とぴったり合います。
    これから11月下旬まで大輪の華やかな菊も見頃
    の季節。
    全国各地で菊まつりや菊の展示会としてお節句
    の伝統は受け継がれています。
    菊も小さなものから大輪のもの、繊細で優美な
    ものと咲き方も風情もさまざまです。
    また菊は花色も豊かです。
    白、金銀、紫の菊の文様を使って、芳しい大輪
    の菊の持つ趣を表わしてみました。

  4. ymatsu

    shionさん
    ありがとうございます。
    健康や長命、繁栄の願いを込めてきた菊。
    日本の秋を代表する菊の文様にそうした想
    いを込めました。
    菊と流水が描かれています。
    菊の花のあいだにわずかですが、水の流れ
    を残し宴の風情を出しました。
    千代紙の菊の色遣いもデザインもシンプルで
    格調高い菊の趣を感じ、こうしたイメージに
    展開させてみました。

コメントは停止中です。