鳰(にほ)の海や月の光のうつろへば波の花にも秋はみえけり(新古今和歌集:藤原家隆)
niho no umi ya tuki no hikari no uturohe ba nami no hana nimo aki ha kini keri
(ShinkokinWakashū:Fujiharano Ietaka)
にほの海とは琵琶湖のことをいいます。
月の光、湖面の波のきらめき、詞の響きをよろけ縞の図柄の友禅紙を使い書で表しました。
友禅紙の深緑の色合いで清閑な秋の気配を伝えたいと考えました。