菊の季節。白い花びらの重なりを和紙の色と線描で表しました。
”Chrysanthemum”
夏の夜、優美で繊細な花を咲かせる月下美人。白い花びらの重なりを和紙の白色の重なりと透明感、薄くても丈夫な和紙の繊維の強さを生かし、短冊の画面に表しました。
”Dutchmans pipe cactus”
清楚で優美な一日花の芙蓉。ゆったりとした大輪の一重咲きの白花を楮の厚口の手漉和紙、極薄の典具帖紙、板締和紙など、異なる素材の取り合わせと線描によって墨彩的な表現を試みました。
”Cotton rosemallow”
たおやかな線を描く風情に”もののあはれ”の情趣を表すものとして託されてきた秋草。
秋草の中でも凛とした佇まいと草姿の描く線が優美な桔梗を和紙の持つ風合いと落ち着いた色合いで表し、短冊の画面に表しました。
”Balloon flower”
典雅な夏の花、蓮。大輪の花と葉は、ゆったりとして安らかです。
丸みのある蓮の花弁には、しぼ(皺)の加工のあるグラデーションの和紙の風合いを生かしました。円形の葉には柔らかな草色の和紙に線描を加え、表しました。
(15cm×12cm)
”Lotus”
すらりと真っ直ぐに伸びた姿と大柄の鮮やかな花色で夏を告げるタチアオイ。
草の先端をトリミングして、短冊の画面に展開しました。
夏草らしい勢いと儚さを漂わせる花を板締和紙の色合いと線描、和紙の切り口による輪郭線と反りによる丸みによって花の表情を表しました。
”Althaea rosea”
八重咲きの山桜を平面によって短冊の画面に表したシリーズの一作。
淡い花色の山桜に合わせて短冊を選び、短冊の地色と装飾を生かしました。
柔らかなしぼ(皺)の加工と白い地色に微かに桜色のぼかしが入った和紙を使い、花弁の重なりと花色の変化を出しました。
“Cherry Blossoms”
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