和紙画:washi-ga」カテゴリーアーカイブ

深秋

燃え立つような紅葉に彩られる晩秋。緑の楓が次第に色づき、落葉の頃には川面を錦の流れとなって染め上げます。流水文の友禅紙を背景に白緑と朱、紅色の友禅紙の地紋、縮緬加工された金色の和紙を生かし楓の葉を表しました。金泥、金箔で彩色を加え、季節の移ろいを表しました。

“Scarlet Maple”

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七夕の花

古来より七夕行事には花が供えられてきました。
室町時代に入り、華道が成立すると季節の節句と花の結びつきは一層深まりました。江戸時代、五節句が幕府によって式日として定められて節句を祝う行事が庶民の間に浸透し、七夕には笹竹による七夕飾りが行われるようになりました。また、いけばなの広まりによって七夕の花として『万葉集』にある山上憶良の七草を詠んだ歌から秋の七草があげられるようになりました。五節句の中でも旧暦の七夕は、秋草を愛でる季節です。七夕に寄せて、初秋の風情を秋の七草より葛の葉と薄で表しました。

“Early autumn”

~五節句をめぐる花遊び~
「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
東急本店6階 家具売場 特設スペース

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百合

yamayuri-16

清らかな香りと凛とした草姿が優美な夏の花、百合。日本には多彩な百合が自生し、古来より親しまれてきました。山里に咲く山百合のイメージを和紙の特質を生かし、省略によって表しました。

” lily ”

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花菖蒲

hanashoubu-16a

開花から咲き定まるまで、刻々と優美な舞姿のように変化をしていく花菖蒲。
穏やかでしっとりとした花の風情をグラデーションの和紙の柔らかな質感によって表しました。

” Iris ”

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「椿」

tubaki-16-a

晩秋から春にかけて、さまざまな花色と咲き方と常緑の葉で目を愉しませてくれる椿。
板締和紙のグラデーションによって花びらと葉の表現しました。
和紙の地色と染色の変化を生かし、生命感と立体感を出しました。

“Camellia”

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山帰来(さんきらい)

sankirai-

赤い実と刺を持った蔓の風情が野趣ある山帰来(さんきらい)。
小さな実が赤熟した頃、葉も色づき季節を伝えます。山帰来は、実と動きのある蔓によって自然が創り出した形の対比に面白さがあります。赤く熟した実と色づく葉を和紙の色で立体感を出し、蔓を線描によって表しました。

”Smilax china”

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