「源氏物語絵巻 第四十帖 御法」 “Genji Monogatari Emaki no.40 Minori” 紫の上は大病をして以来、病状は思わしくなく死を自覚しています。 一時の小康にあり見舞いに来た養女の明石の中宮と庭の萩を眺めます。 死を前にした紫の上は、「おくと見るほどぞはかなきともすれば風に乱るる萩の上露」と萩の葉に露が宿っても風で散って消えてしまうような我が身のはかなさを歌に詠みました。 紫の上の歌を受け、源氏と明石の中宮は「露の世」を詠みました。 (12×13.5cm)