檜扇

橙色の花色が色鮮やかで夏らしさを感じるヒオウギ。花びらに入る紅色の斑点が花を立体的にみせ、夏の勢いを感じさせます。花後にできるさやから晩秋、黒く光沢のある種子が現れます。古来よりその黒い実は、烏羽玉(うばたま)、または射干玉(ぬばたま)と呼ばれ、黒からイメージされる夜や黒髪の枕詞として和歌に詠まれてきました。細かく分岐する茎先の細やかな風情を和紙で表し、幅広く剣状の力強いヒオウギの葉を省き、和紙による草の葉を添えました。

” Blackbery lily”

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