源氏物語より「花散里」(はなちるさと)

Hanachirusato
“Hanachirusato”
源氏の亡き父、桐壺院の女御であった人の邸が橘の香に包まれている情景を描きました。
女御の妹でかつて思いを交わした花散里もここに暮らしています。
源氏は女御と語り合ったあと、花散里とも昔を懐かしみ心を通い合わせます。
橘は昔の人を思い出させる懐かしさを表わす景物でもあります。
心の支えともなっている姉妹の存在を橘の花で表わしてみました。

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源氏物語より「花散里」(はなちるさと)」への8件のフィードバック

  1. ひろの

    美しい作品ですね。
    とても雰囲気があって素敵です。
    それに見ていると、なんだか懐かしいような不思議な感覚を覚えます。

  2. ハチミツねこ

    花散里かあ。地味キャラクターですが、源氏では「癒しキャラ」ですよね。
    ほっとする存在の花散里を優しく表現した、素敵な作品ですね。
    (*ΦωΦ)ハチミツねこ

  3. ymatsu

    ひろのさん
    ありがとうございます。
    橘の花は実際には目立たないものですが、
    大きく描いてみました
    曇りがちな源氏の心を橘の香が懐かしい
    気持ちを呼び起こし、安らぎを与えてく
    れます。
    夜更けに上る月の光が照らしているとい
    う設定も、白い花を浮かび上がらせてく
    れました。

  4. ymatsu

    ハチミツねこさん
    ありがとうございます。
    五月雨の季節の出来事。
    梅雨の晴れ間のように、花散里は暗い
    気持ちを明るくしてくれる人であること
    が伝わってきます。
    橘は地味な花ですが人の心に染み入る
    とき華やいで見える、そんなイメージを
    作品に込めてみました。

  5. Ayu

    こんにちは、お久しぶりです^^
    まるで、絵画のようですね
    華やかで、とても美しいです♪
    色紙も和紙を貼られているんでしょうか?
    ぼかしかげんも素敵で、橘の落ち着いた優しい感じが引き立っていますね
    うんうん、確かに気持ちが明るくなってきます^^

  6. 豆奴

    金色をたっぷり使った豪華な背景に、白く浮かび上がる橘。負けない存在感を感じますね。
    ゴージャスな背景にシンプルな白い花びらが
    より美しく光って見えます。
    昔の記憶、思い出が蘇るような、夢心地になるような、
    不思議な気持ちにさせる作品ですね。ウットリします☆

  7. ymatsu

    Ayuさん
    ありがとうございます。
    黒地に銀と金のぼかしを入れた和紙を色紙
    に合わせ、背景にしました。
    銀のぼかした部分を使い、夜の闇に橘の香
    があたりに漂う情景を表わしました。
    この作品は背景の上に、それぞれの部分を
    貼り合わせて描いています。
    垣根は文様をそのまま活かしています。
    橘の葉の葉脈は手描きをしています。
    和紙の持っているそれぞれの特性を画に活
    かしたいと思います。

  8. ymatsu

    豆奴さん
    ありがとうございます。
    橘が夜の闇に浮かび上がるように背景か
    ら考えました。
    橘はひとつひとつ切り出して描きました。
    葉と花を一枚ごとに重ねて奥行きを出し
    ました。
    小さな橘の花も夜の闇を背景にすると引き
    立ってみえます。
    物語の場面設定はイメージを膨らませてくれ
    ました。

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