「春の夕」

harunoyu-s

花の上にしばし移ろう夕づく日 入るともなしに影消えにけり (永福門院 風雅集)
自然を時間の推移のなかで動的、感覚的に捉えた永福門院(中世の代表的女流歌人)の御歌からイメージを広げました。
動きのあるなかで夕暮れ時の静寂さを伝えてみたいと思いこの歌を選びました。
花の上にうつる夕日の光が夕闇に消え入るまでの時間の流れを散り行く花びらで表わしました。
背景は2種類の桜柄の友禅和紙を使っています。
(色紙:12×13.5cm)
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2 thoughts on “「春の夕」

  1. NEO

    こんばんは。
    春の夕べなのですね。
    紫色に囲まれた白と青の花びらが初々しいですね。
    春にぴったりの色合わせだと思います。
    春というと、清少納言の紫色の朝をイメージしてしまいます。
    春は曙、ようよう白く成りゆく山際少し明りて、
    紫立ちたる雲の細くたなびきたる。
    紫の朝も良いようですね。

  2. ymatsu

    NEOさん
    ありがとうございます。
    夕日の光が薄れて行く時間の色、静寂さを表わしたいと
    青と紫、白を使い、春の限られた時間を懸命に咲く桜に
    寄せる想いを描いてみました。
    移ろってゆく光に無常感を感じ、青い桜に寂しさや儚さ、
    優美さや再生するものの強さや温かさなどを籠めました。
    紫の空、夜明けにも通じるものがありますね。
    日の光の移ろいには神々しさがあり、そこに人は
    惹かれるのだと思います。
    夕暮れの情景は四季それぞれに情緒があると思います。
    昨年、夏の夕を描きましたが秋や冬も描いてみたいと
    思います。

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