和紙花暦:Four seasons of flowers」カテゴリーアーカイブ

竜胆(りんどう)

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紫の花色が印象的な秋の野山を代表する花、リンドウ。
すっきりとして躍動感のある細長い披針形(ひしんけい)の葉と釣鐘形の花のつき方に野趣があります。冴えた紫の花色には深い紫の染紙を選び、葉の描く線を弾力のある和紙で表し、陶器の花器にあしらいました。

”Gentian”

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紅葉葵

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紅葉葵 (もみじあおい)は、夏から秋にかけて鮮やかな大輪の花と青楓のようなすっきりした葉の風情で涼やかなものを伝えてくれます。
日本に渡来したのは明治の初めとされていますが、 紅蜀葵(こうしょくき)とも呼ばれて日本の風土に溶け込み、日本画の画題にもみられるように和の趣きにもよく馴染みます。
明るくおおらかな花と繊細な立ち姿は、夏の一日花特有の儚さも漂わせていて情趣を感じます。和紙の繊維としっとりとした風合いを生かし、花の風情を表しました。

”Scarlet rose mallow”

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昼顔

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涼しげな花弁と動きのある繊細な蔓に風趣を感じる、夏の野の花。
飾り気のない小さな淡い色合いの花は素朴で清涼感があり、夏を彩る花として親しまれてきました。
楮の繊維と、染色の微細な変化のある和紙によって表し、陶器の花器に合わせ夏の花らしい躍動感を伝えたいと思いました。

”Calystegia japonica”

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八重蕺草(やえどくだみ)

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白い花弁のようにみえる総苞(そうほう)の重なりが繊細で優しい印象のヤエドクダミ。
花の真ん中に見える黄色い部分が花で、一重のドクダミとは花のつき方、花の雰囲気も異なり、自然の多様性を感じさせてくれます。
楮の手漉和紙の繊維を生かして花の構造を表し、温かみのある陶器にあしらいました。

“Houttuynia cordata”

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