和紙花暦:Four seasons of flowers」カテゴリーアーカイブ

野薊

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素朴で野趣あるノアザミ。鋭い葉とは対照的な繊細な花の構造をしており、野の花の強さと優しさを感じます。和紙の繊維の強さと柔らかな風合いを生かし、花の風情を表し、陶器の花器にあしらいました。

”Thistle”

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苧環(おだまき)

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山の清澄な気配を漂わせる青紫の深山苧環(みやまおだまき)。
名の由来のとおり、花の形状が糸を紡ぐ糸巻きを想い起こすような独特なものがあります。
繊細な花の構造を柔らかな質感の和紙で表し、緑を基調とした継ぎ紙にあしらいました。

“Aquilegia”

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躑躅 (つつじ)

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春から初夏に向けて、鮮やかな花色と明るい緑の葉の対比で爽やかに季節を伝えるツツジ。
ツツジは種類も多く、古より和歌の題にもされており、季節を伝える花として親しまれてきました。
筒状になった花弁の途中から5つに分かれているところに特徴があります。
紅紫の鮮やかな染色の和紙で花の風情を表しました。
”Azalea”
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白山吹

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山吹に似た姿が優美な白山吹。花弁は4枚からなり、黄色の花色の山吹とは別種です。
春から初夏へと移り変わる季節。白い清楚な花と明るい緑の葉色との対比に清々しさを感じます。
薄口の手漉和紙の白色によって花の風情を表し、陶器の器と取り合わせました。

”Rhodotypos”

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蒲公英

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黄色い花と綿毛のついた種子の姿が愛らしい身近な春の花。
生命力の強さと明るさに心和みます。
花の印象とは対照的に繊細な構造をしています。手漉和紙の繊維を生かし、花の特徴を表しました。
背景には土をイメージする色合いのかな料紙を取り合わせました。
”dandelion”

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日本桜草

sakurasou-15-1

春の野に咲く、桜の花弁のような切れ込みのある姿が優美な桜草。外来の園芸種と区別してニホンサクラソウと呼ばれています。
花数は控えめですが、楚々とした風情は蝶が舞うかのように可憐で春の野を想起させてくれます。
江戸時代に繁栄した花文化のなかで、桜草も新花が生み出されて愛でられていました。琳派の絵画の中でも、春の野の情景に桜草は菫や土筆、蕨などとともによく描かれてきました。
花色は、白、桃、紅、紫などの変化のほか、花弁の変化など多様な花が生み出されました。
縮緬状の柔らかな葉にも風情があります。淡い色合いのものと、はっきりとした色合いのものを手漉和紙の柔らかさを生かし表しました。

”Primrose”
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翁草

okinagusa-2

春の陽光を受けて咲く、深みのある花色と全体が白い微毛に覆われたところがしなやかで可憐なオキナグサ。
抱え咲きの草姿を柔らかな質感の和紙と色合いで表しました。
花の直径は3cmほどの小さな花ですが、春の野の風情を漂わせ、存在感があります。
数枚のかな料紙を継ぎ合わせて一枚の紙に仕立てられた雅な趣の継ぎ紙にあしらいました。

”Pasqueflower”

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野辺の春

nobe-no-haru-

春の野山、人里で咲く野の花、スミレ。日本には多様な野生のスミレがあり、古より親しまれてきました。濃い紫の身近に咲くスミレと野山に多く見られる薄紫のタチツボスミレを和紙で表し、野辺の春をイメージしました。

”Viola ”
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