はらりと柔らかに咲く夏椿。白い儚げな花を手漉き和紙の質感で表し、竹の花器にあしらいました。
“Japanese stuartia”
楚々とした佇まいの都忘れ。一重咲きの控え目な花には心和みます。和紙による都忘れを陶器にあしらいました。
濃紫の花を厚みのある揉み紙で花びらを表し、柔らかで表情豊かな葉には染色の微細な変化と光沢感のある和紙を選び、素材の質感の違いによってすっきりとした線を描く草姿を表したいと思いました。
”Gymnater”
初夏の陽射しに映える白藤。白色の清々しさと瑞々しさを持つ白藤は、ゆったいとして明るくのびやかな印象があります。
和紙の白色と楮の繊維を生かし、長い花房の躍動感を出し、短冊にあしらいました。
”White wisteria”
鮮やかに新緑の季節を彩るツツジ。漏斗状の花の先端が5つに分かれた咲き方はふんわりとして柔らかで、辺りを明るく照らします。葉のつき方も花を引き立てています。朱色の花色の大輪のツツジを柔らかな質感の和紙によって表し、陶器にあしらいました。
“Azalea”
青紫の花色が清々しい深山苧環(みやまおだまき)。
糸を紡ぐ糸巻きのような独特な花の形状は、繊細で優美です。葉も花を軽やかに引き立てる柔らかで愛らしい形をしています。和紙の柔らかな質感によって花の個性を表し、陶器の器にあしらいました。
“Aquilegia”
間もなく桜の季節。古代より自生してきた山桜を透明感のある和紙の柔らかさと幽かな色合いで表した一作。
枝ぶりは、和紙を重ねることで強くなる性質を生かしました。
“Wild cherry blossoms”
楮の和紙の光沢感と白色、柔軟性を生かして表した椿を陶器の一輪挿しにあしらいました。
緑の葉色が白い花色を引き立てます。緑の葉には、板締和紙の落ち着いた色合いを生かして表情を出しました。
“Camellia”
和紙による白斑入りの一重の椿を陶器の器にあしらいました。
真紅の染紙に和紙の地の白の残り加減の偶然性と光沢感を生かし、花びらの表情を出しました。
葉には濃淡がさりげなくある和紙を選び、葉色に変化を出しました。
”Camellia”
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