儚げな雰囲気を漂わせる一日花の芙蓉。 しなやかな和紙の質感によって大輪の柔らかな印象の花を表し、陶器の花器にあしらいました。
”Cotton rosemallow”
風に揺れ動く姿が爽やかな高原の花、マツムシソウ。小花が多数集まって咲いたものが一つにまとまった形状は、薄紫の花色を清楚に引き立て、秋の気配を伝えます。薄紫の小花を繊細な和紙の染色と柔らかな質感で表し、短冊にあしらいました。
”Scabiosa japonica”
濃い紅色の朝顔。鮮明な花色は、明るい葉色に映えて涼やかです。和紙による朝顔を紗綾形(さやがた)文様の友禅紙を表にして白い和紙を重ね、立体的に折り上げた花包みにあしらいました。
”Japanese morning glory”
秋の七草のなかでも野趣ある葛。赤紫の花穂の優しさと葉裏の白をみせながら風にそよぐ姿は素朴で風情があります。葉を小さめにして、躍動感のある葛を和紙の落ち着いた色合いと繊維の強さで表し、扇子にあしらいました。
“Kudzu vine”
秋の七草のなかでも控えめな淡い紅紫色の花と楚々とした風情で季節を伝えるフジバカマ。
穏やかで優美な佇まいは、秋の野辺を想わせてくれます。和紙の柔らさと繊維の強さによって表しました。
“Thoroughwort”