四季を彩る江戸の花 2

江戸から伝承されている精巧な小さなおもちゃ、助六コレクションの展示をはじめ、江戸の庶民の暮らし、風情・風流、小さなものを慈しむ日本の心を伝える「江戸からの豆おもちゃ展」( ニュヨーク 日本クラブ )に寄せて、出展する和紙によるミニチュアの作品群です。

江戸時代に園芸植物として発展したサクラソウ、フクジュソウ、ハナショウブ、フウラン、ユリ類、ホトトギスやレンゲショウマなど日本固有の植物、江戸の人々が愛したスミレやカタクリなどの春草など、山野に咲く草花から選び、鉢仕立てに表しました。

春の野の長閑さ、生命感を愛でた江戸時代。「琳派」の絵画にみられるように、小さくて愛らしいレンゲやスミレ、サクラソウ、フクジュソウなどの春草は、春を象徴する題材としてよく描かれました。これらの春草は、長閑な田園風景を想起させて、素朴な山野草を好んで愛でた江戸の人々の優しさを感じます。

江戸時代の中頃に陶器の産地で植木鉢が量産されるようになると、庭のない庶民の住まいでも園芸を愉しめるようになりました。作品を取り合わせた鉢は、1~2cm角ほどの小さな陶器の豆盆栽用に造られたものを使っています。

https://www.nipponclub.org/activity_exhibition/

「 江戸からの豆おもちゃ展 」
日本クラブ7階 日本ギャラリー
145 West 56th Street, New York, NY 10019
2018年6月28日(木)~7月25日(水)
月~金 午前10時~午後6時  土 午前10時~午後5時 日曜休館

Miniature Edo-style toys from Japan

In cooperation with Japan Foundation, New York

6/28 (Thu)-7/25 (Wed)
Monday-Friday 10:00 am-6:00 pm
Saturday 10:00 am-5:00 pm
Sunday closed

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