「端午の節句の室礼(しつらい)」09

tanngotanzaku-s

”Tango-Sekku”
端午の節句の飾りを短冊に表しました。
端午の節句では、邪気を祓う(はらう)ものとして菖蒲と蓬が飾られていました。
和紙で作った菖蒲と蓬を白い和紙に包んだ短冊飾りを裂(きれ)の掛け軸に合わせました。
短冊は、金色の装飾が施されている歌用の短冊を使用しました。
(短冊:36.4×6cm)

Facebook にシェア

「端午の節句の室礼(しつらい)」09」への10件のフィードバック

  1. スウ

    おはようございます。
    今回はいつもの作品と規格が違うんですね。
    タテの短冊…菖蒲と蓬の葉がすらりと伸びて、
    新鮮です(^-^*
    短冊にも何か模様(絵?)が描かれているように
    見えたのですが、気のせいでしょうか。

  2. ymatsu

    スウさん
    ありがとうございます。
    久々の短冊を使った作品です。
    菖蒲の葉のように実物大の大きさで縦の
    長さを出すには短冊は適材です。
    短冊作品では短冊そのものに図柄や装飾を
    施した歌用の短冊を使っています。
    歌用の短冊は和歌を書くためのものとして
    意匠が凝らされています。
    天地の装飾があるものは画面が構成しやす
    く、イメージも広げやすくなります。
    使用した短冊には金色で天を象徴した模様
    が施されています。
    短冊の下の方には雲形の模様もみられます。
    お祝い事の室礼として、天をイメージする
    短冊を合わせました。

  3. vasenoir

    素敵ですね。
    この短冊ならお部屋を選ばず
    室礼が可能ですね。。
    深い緑と気品のある軸、美しいです。
    節句もこういう提案が出来たら
    巾が広がりそうです。

  4. ymatsu

    vasenoirさん
    ありがとうございます。
    軸全体の姿を見ていただけなく残念ですが、
    すっきりと洗練された軸の装丁は洋間にも
    合うと思います。
    軸は落着いた中にも明るさがあります。
    茶席で掛けられる落着いた色合いと裂の質感は、
    床飾りとして収められるフォーマルな印象を
    与えてくれますし、短冊の長さと幅であれば
    飾れる場も幅広いと思います。
    洋空間中心の生活になっても、掛軸を使って
    室礼の空間を作り出せるものと思います。

  5. hirono

    落ち着いた佇まいが心を落ち着かせてくれます。
    どうもありがとうございました。

  6. のんき

    今回の企画はとても興味深く眺めました。
    なにしろ「直線的」な菖蒲。これをどうアレンジするのだろうかと思いましたが。。。さすがymatsuさん、真ん中の蓬が絶妙のバランスを構図に組み込まれましたね。サイズの表記がされていますが、この表記がなかったらもっと大きなのをイメージしてしまうところでした。

  7. ymatsu

    hironoさん
    ありがとうございます。
    季節の行事を祝う形を壁面を使った方法として
    今回は掛軸を使って提案しました。
    短冊幅くらいのものでしたらタペストリーの
    ような感覚で愉しんでいただけると思います。

  8. ymatsu

    のんきさん
    ありがとうございます。
    短冊には広幅と細幅の規格があります。
    広幅は細幅と長さは同じで幅が7.5cmほどです。
    作品に使用している歌用短冊は細幅の規格で
    作られます。
    作品は短冊の規格のサイズに合わせて構成を
    考えます。
    合わせる短冊の色や天地の模様の入り方など
    も考慮して制作します。
    合わせている掛軸の長さは126cmほどです。
    短冊の掛かっている箇所の上下(天地)では裂
    の色も淡いベージュに切り替りますので、全体
    の印象は明るくなります。

  9. Ayu

    こんばんは^^
    濃い緑色とすっとのびた葉がいいですね
    華やか中に凛とした清清しさを感じます♪

  10. ymatsu

    Ayuさん
    ありがとうございます。
    菖蒲と蓬の葉によって、お部屋に清々
    しさを感じていただけたらと、シンプル
    な飾りにしました。
    青葉だけで節句飾りにできるのは、この
    季節ならではのものですね。
    白い和紙に包むと青葉も厳かに見える
    のではないかと思います。

コメントは停止中です。