「梶の木と和紙」

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現在、和紙は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を原料としたものが一般的です。
かつては梶(かじ)も原料として広く使われていました。
梶は楮の原種で楮より繊維が長いため(楮の倍ほどあるそうです)強く丈夫な和紙になります。
洋紙の時代になり和紙もきめ細さが出せる楮が多くなっていったようです。


画像は佐賀県佐賀市の名尾和紙のものです。
梶の木を原料としたところに名尾和紙の特徴があります。
名尾に紙漉きが伝わったのは300年ほど前。
今では一軒が残り原料の梶から栽培し手間をかけた伝承技術で和紙が作られています。
個性ある風合いの新しい感性を取り入れた和紙と和紙の花を合わせてみたいと思います。

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