秋草文様を愉しむ

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友禅染の技法を和紙に取り入れた友禅紙。秋の季節を伝えるものには、秋草を題材にした古典的な図柄があります。
日本の四季の中でも色鮮やかに可憐な草花に彩られる秋。萩、撫子、薄、桔梗、菊、蔦などを題材にして表現される文様には、秋草の繊細さ、愛らしさ、秋野の風情、王朝的で雅な趣を漂わせるものがあります。
画像は、秋草文様を生かして伝承の折方の「たとう」と「ぽち袋」で季節を伝えてみたものです。
画像の左は、菊に露芝文様の友禅紙に裏面に金色加工されたもので折ったものです。露芝は、芝草に露がかかった様を表したもので、小菊との取り合わせは野の風情を感じます。中央と右手のものは、撫子の異なった図柄の友禅紙で折りました。中央は可憐なイメージ、右は古典的なイメージと印象が異なります。お香を包んでこのまま置いた形で飾っていただいてもよいと思います。友禅紙の図柄や色合いを生かすことで折方の立体感が引き立ち、季節を愉しんでいただけます。

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