投稿者「ymatsu」のアーカイブ

花雛

三月三日の上巳の節句に向けた色紙飾りです。
古来より災厄を祓い、身の穢れ(けがれ)を移すための人の身代わりとした形代(かたしろ)のひとつ、人に象った草雛から発展して花を形代として紙や藁などを使い、雛に見立てたものが花雛です。
繁栄や健やかな成長を託す桃と季を同じくする菜の花は、再生を伝えるものとして桃と合わせて雛祭りに飾られてきました。
和紙による桃と菜の花を和紙の衣装を着せた紙雛(かみひいな)に見立て、は色紙にあしらいました。

”Hina dolls”

「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース

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一日講座のご案内「山桜」

和紙クラフト「山桜」

2017年 3月4日(土)10:00~12:00
小津和紙 ( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ ) 
 

日本の春を彩る桜を和紙の花で表現します。桜のなかでも山野に自生する古雅な趣の山桜を和紙の白と茶を基調に表現します。枝の組み方、葉の大小の変化によって、山桜の生命感を伝えます。

和紙の色合い、柔らかな質感、和紙それぞれの持ち味を生かし、柔らかな一重の山桜の落ち着いた風情を引き出します。立体感ある山桜の図絵として愉しめる形式に茶系統でまとめたパネルにアレンジし、立て飾りに一回の講座で仕立てます。
(高さ:15cm)

講座のお申し込み・お問い合わせは、小津和紙 文化教室の下記のリンク先 
(一日講習会のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.html)までお願い申し上げます。

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一日講座のご案内「シジュウカラ」

和紙クラフト「シジュウカラ」

2017年3月16日(木)  10:00~12:00 
小津和紙 ( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ ) 
 

身近にみられる野鳥、シジュカラを紙素材の持つ柔軟性を生かして丸みのある体を表現します。
和紙の細やかさを生かして細い2本の足で立たせ、頭・背の羽色の対比が鮮やかなシジュウカラの特徴を和紙の取り合わせ方と使い方を工夫して表現します。

シジュウカラの特徴ある羽の複雑な構造を省略によって伝え、生命感を和紙素材の持ち味を生かし、長い尾羽の重なりによって引き出してみます。画像の作品は、尾羽の先までの長さは11cmほどです。一回の講座で一羽を仕上げます。

講座のお申し込み・お問い合わせは、小津和紙 文化教室の下記のリンク先 
(一日講習会のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.html)までお願い申し上げます。

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桜に連翹雛

春を象徴する桜と連翹(れんぎょう)を桜雛と連翹雛の紙雛(かみひいな)に見立てた一作。
明るい黄色い小花を咲かせる連翹と人知れず咲く山桜を和紙の落ち着いた色合いと柔らかな風合いによって表し、吉祥の図柄の友禅和紙と砂子の和紙の取り合わせの衣装を着せ、立雛に仕立てました。

” Hina dolls ” 

「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース

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蓮華に菜の花雛

春の景を象徴する桜を背景に咲く蓮華草と菜の花を紙雛(かみひいな)に見立てた花雛の一作。桜柄の友禅和紙を衣装に選び、白を基調とした和紙を重ねて立体感ある立雛の形式に表しました。

”Hina dolls”

「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース

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菜の花雛

上巳の節句に生命感、春の息吹、再生を伝えるものとして飾られてきた菜の花。
和紙による菜の花を坐雛(すわりびな)に見立てたものです。
草雛の素朴さを残した葉を衣にした姿を葉の組み方の違いによって女雛・男雛を表しました。

“Nanohana hina doll”

「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース

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春草雛

江戸後期の戯作者・浮世絵師として活躍した山東京伝(さんとう きょうでん)により、1814~1815年(文化14年~15年)に刊行された随筆『骨董集』。『骨董集』は、近世の風俗・服飾・道具・食物・風習などについて、細密に分類してそれぞれの起源と変遷をはじめ、その形状や形式など詳細に解説した随筆です。
『骨董集』(上編下前)の雛についての部のなかで「ひいな草」と題し、草花遊びから草で人形の髪を結い、紙の衣装を着せた人形遊びが発展したと分析しています。

今の世の女童のひいな草を採(とり)て雛の髪をゆひ、紙の衣服を著せなどして、平日の玩具とす、これもいと古き事なり

その背景として次の歌が引かれています。

思ふとは摘み知らせてきひひな草 わらは遊びの手たはぶれより(為忠初度百首)

一首を詠んだ源仲正(みなもと の なかまさ)は、平安時代後期の歌人です。仲正の詠んだ”ひひな草”は、小さなハコベとされています。仲正の歌に詠まれているように、古より子どもたちが自然に生ずる手近にある小さな草花を人形遊びやままごと遊びの道具としてきたことを伝えています。

春の風物詩として親しまれてきた、蓮華草と菜の花を和紙の温かな風合いによって素朴な形式の雛に見立てました。

”Hina Dolls”

「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース

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『和紙のつどい・雛展』

和紙のつどい・雛展

彩人形 岩井昌子 草薙郷子 酒井佳子 松山祐子 
2017年 2月2日(木)~2月8日(水) 午前10時~午後7時
渋谷・東急本店 6階 家具売場 特設スペース
https://www.tokyu-dept.co.jp/honten/news/detail.html/?id=478
http://www.tokyu-dept.co.jp/honten/
協力:お茶の水 おりがみ会館 http://www.origamikaikan.co.jp/

キットによる折り紙講習がございます。会場にて随時、承ります。
受付時間: 各日 午前11時~午後5時
(折り紙講習します内容につきましては後日、詳しくお知らせいたします。)

作家の個性溢れる和紙によるお雛様をはじめ、創作人形、和紙造形の作品の数々をご高覧いただけましたら幸いです。

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椿に寄せて

今年も和紙による作品をご覧いただき、ありがとうございました。皆様には心より御礼申し上げます。
画像の作品は、白い一重の初嵐椿、柔らかな花色の秋の月椿を飾ったものです。
2006年より始めましたブログは、今年10年目を迎えました。これまでいただきました皆様の温かなメッセージ、励ましが支えとなりました。また、創作の力となっております。来年もよろしくお願い申し上げます。

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