投稿者「ymatsu」のアーカイブ

一人静

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~春を告げる~”一人静”

スプリング・エフェメラルのひとつ。
可憐な白い花穂を4枚の葉に包んで芽吹く姿は妖精のようです。
静御前をイメージして見立てた名の表すように、白い清楚な花と直立した姿勢、4枚の葉の広がり方に凛としたものを感じます。
一人静の別名には吉野静という呼び名があります。
春の息吹を伝えたいと群生して咲く花を、芽吹きのもの、葉が開き始めたもの、葉が開いたものを草盆栽風にまとめました。土台を含めて7cmほどの高さに縮小して表しました。

”Chloranthus japonicus”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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福寿草

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~春を告げる~”福寿草”

春の妖精。スプリング・エフェメラルを代表する花。
鮮やかな黄色の花色が早春の命の瑞々しさを伝えてくれます。
開いた花の直径は1.5cm、高さは4cmほどに縮小して表しました。
開き始めた花の直径は1cm弱で表しました。
手漉和紙の柔軟さと鮮明な染色で花の表情を出しました。
”Far East Amur adonis”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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オオミスミソウ(大三角草)

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~春を告げる~”オオミスミソウ”

雪国の春の妖精。スプリング・エフェメラルと呼ばれる花のひとつ。
雪割草の名で広く親しまれています。
白、紫、ピンクなどの花色で早春の野を彩ります。
花の直径は1~2cmほど、高さは10cm前後、葉の形と質感に特徴があります。
可憐なピンクの花色のものを花の直径を1.5cmほど、高さは5cmほどに縮小して表しました。
ハート形でしっとりとした厚みのある葉を数枚の質感・厚みの異なる和紙の取り合わせによって表現しました。
”Hepatica nobilis”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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キクザキイチゲ(菊咲一華)

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~春を告げる~”キクザキイチゲ”

春の妖精、スプリング・エフェメラルと呼ばれる花のひとつ。
アズマイチゲと似た形の花ですが、葉の形が菊の葉のような切れ込みがあります。
花色は薄紫のほか、白や濃紫などあります。
花の直径は3cmほど、高さは20cm前後の山野草です。
花の直径を1.5cmほど、高さを6cmほどの大きさに縮小して表しました。
鉢は1.5cm幅の楕円形のものを合わせました。
薄紫の花色のものを楮の繊細な染色の和紙の色合いで表しました。
”Anemone pseudoaltaica”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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アズマイチゲ(東一華)

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~春を告げる~”アズマイチゲ”

スプリング・エフェメラルと呼ばれる花のひとつ。
清楚で繊細な白い花が妖精らしさを感じさせてくれます。
花の直径は3cmほど、高さは15cm前後の山野草です。
花の直径を1.5cmほど、高さを5cmほどの大きさに縮小して表しました。
鉢は1.5cm角の6角形のものを合わせました。
楮の手漉和紙の繊維を生かし繊細な花の構造を表しました。
”Anemone raddeana”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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節分草

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~春を告げる~”節分草”

早春、小さな花をいっせいに咲かせて春を告げる春の妖精、セツブンソウ。
スプリング・エフェメラルを代表する花のひとつ。
清楚で端正な姿で早春の瑞々しさを伝えてくれます。
花の直径は2cmほど、高さも10cm前後と大変小さな節分の頃に咲く日本原産の山野草です。
花の直径を1cmほど、高さを4cmほどの大きさに縮小して表しました。
鉢は1cm角のものを合わせました。
楮の手漉和紙の白色と繊維を生かし透明感のある柔らかで繊細な花びらの表情を出しました。
”Setsubunsou”

2015 1/28~2/3
『雅な雛のつどい展』

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~春を告げる~第2集

katakuri-14-shikisai-
“Spring ephemeral”
早春、開花するほんの束の間だけ可憐な姿を見せる植物をスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼びます。
”エフェメラル”は儚いもの、短い命という意味があります。
画像は、スプリング・エフェメラルのひとつ”片栗”です。
早春の瑞々しさ、生命の輝きを伝えてくれる可憐な紅紫色の花を手漉和紙の柔らかさを生かし縮小して表しました。
作品の高さは鉢を含めて7cmほどです。鉢は1cm 角の大きさの豆盆栽用のものを合わせています。

2012年の雛展にて~春を告げる~と題し、日本の野山に咲く早春の草花を縮小して制作したシリーズをご覧に入れました。
あれから3年。今の花への想い、和紙の扱い、表現を形にしたいと、2015年の1月末の「雅な雛のつどい展」(日本橋三越)では、~春を告げる~早春の花をテーマに作品展開を考えております。
菜の花、れんげ草などの春の草花を雛に見立てたもののほか、小さな鉢仕立てにした野の花のシリーズを出展いたします。
冬から春へと季節の移り変わりは、生命の循環の時季でもあります。
素朴で優しい野の花の内には厳しさ、凛とした美しさがあります。
これから冬へと向かう季節ではありますが、そのなかからいくつかご紹介してまいります。
厳しい冬を越えて春の訪れをいち早く伝えてくれる、可憐な野の花が奏でる春を作品から感じていただけましたら幸いです。

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秋の灯

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月もみず風もおとせぬ窓の内に 秋をおくりてむかふともし火 (風雅和歌集:後伏見院)
Tuki mo mizu kaze mo otosenu mado no uchi ni aki wo okurite mukafu tomoshibi(Fuugawkashū:gofushiminoin)

灯火の仄かな光以外、色も音もない閑寂な世界。
心の内に去り行く秋への想いを詠んだ歌。
灯火の光の揺らぎと対座してを詠んだ心をむら染め和紙の色合いと書で表しました。
澄み切った空気感と静けさ、時間の推移が心の内の深さを感じます。

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貝合わせ 「山茶花」

sazanka-kai-

秋から冬へと移り変わる季節。はらりと開いた姿が穏やかで心和ませてくれる山茶花。
柔らかな花色のものを表し、和紙で蛤の形を象ったものにあしらいました。貝の内側もすべて和紙で表しています。
背景には柔らかな質感の和紙を取り合わせました。
”Kaiawase Sazanqua”
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「白菊図」

siragikuzu-

神聖、吉祥を表すイメージとして受け継がれてきた白菊。
たおやかで優美な趣を持つ白菊はしみじみとした秋の情趣を伝えてくれます。
楮の手漉和紙の持つ白色と風合いを生かし花びらの重なりを立体的に表しました。
”White chrysanthemum”
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