和紙人形:washi doll」カテゴリーアーカイブ

美濃の昔ばなし 3(恵照院の円空様)

円空は美濃の国(現在の岐阜県)の生まれで、美濃地方にも数多くの木彫りの仏像が伝えられています。
私が出展したのが、「恵照院の円空様」という美濃市前野に伝わるお話です。
お話のあらすじは次のようなものです。
mino05.4-s
昔、前野の村に坊さまが通りかかりました。
村のあちこちで、泣きながら子どもの名を呼ぶ親たちの声が聞こえてきます。
坊さまが村人から訳を聞くと疫病がはやって子どもが次々と亡くなっていくといいます。
そこで薬師さまを削り、病気の子どもにそれをなでるようにといいます。
また、亡くなった子どもたちの供養をします。
しばらく村にとどまった坊さまは、少しばかり首をかしげたお地蔵さまを削って村人たちに残すと旅立って行きました。
その坊さまが円空だったというものです。
お地蔵さまは今もお寺に伝わっています。
円空様がお地蔵さまを彫り上げてそっと旅立とうというところを表しました。

Facebook にシェア

美濃の昔ばなし 2

mino05-2
美濃に伝わる昔ばなしを参加された作家がそれぞれ一話を担当し、作品に表しました。
美濃和紙の里会館の企画展では和紙を使って立体感あるディスプレーがされているところもみどころです。
入り口から見た展示の様子をクローズアップしました。


展示台の上段の右端にある作品が木彫の仏像を各地に残した円空のお話を制作し出展したものです。
画像の中段にあたる展示台の左端に「十二支の始まり」が展示されています。
「十二支の始まり」は美濃の昔話ではありませんが、年頭の企画展ということと日本の民話として親しまれているということでの出展となりました。
下の画像は会場の奥の様子です。
mino05-3s

Facebook にシェア

美濃の昔ばなし 1

2009年1月16日より3月23日まで「和紙のひなまつり展」が岐阜県美濃市の美濃和紙の里会館にて開催されます。
美濃和紙の里会館では1994年に開館以来、美濃市主催(協力:全日本紙人形協会・おりがみ会館)により和紙人形の企画展がたびたび開催されています。
私も企画展に参加してまいりました。
2009年の「和紙のひなまつり展」にも出展する予定です。
「和紙のひなまつり展」については後日お知らせいたします。
過去に開催された企画展の中でも美濃まつりの「花みこし」の展示と「美濃の昔ばなし」の展示は美濃にまつわる題材を制作したことで心に残っています。
花みこしは春らしい華やかな色合いの美濃和紙を竹で出来た軸に取り付けみこしに飾り、揺らしながら町を練り歩くお祭りです。
残念ながらこちらは随分前の展示でデジタル画像がありません。
そこで、2005年に開催されました「美濃の昔ばなし」の企画展について5回にわたり紹介してまいります。

mino05.1-

Facebook にシェア

「初雪」

hatuyuki-1s

“The first snow”
森は長い冬が始まります。

和のクラフト展 (11/18~11/23)>に向けた動物の作品です。
秋から冬への季節の移り変わりをエゾリスによって表しました。
展示会で動物の作品を出展するのは数年ぶりです。
「小春日和」では多くの方にご支持いただきありがとうございました。
展示会までの準備期間が短かったため、動物のクラフトは当初考えていなかったのですが急きょ制作してみました。
「小春日和」は出展いたしませんが、小品ですが季節感と物語が感じられるような作品をほんの数点ですが出展する予定です。

Facebook にシェア