泰平の時代が続き、園芸への関心が高まった江戸時代。江戸の花文化の中で、秋を象徴する植物では紅葉と並び、菊への関心が高まり、新品種が作出されました。そのひとつに肥後藩主、細川重賢(しげかた)が武士の修道のために栽培を奨励したとされる、肥後菊があります。
肥後菊は、白・黄・紅のを基調にした花色と細い花びらのつき方により、花の形がはっきりとしてみえます。凛とした佇まいの肥後菊の風情を和紙の色と特性を生かして表し、一輪挿しにあしらいました。
“Chrysanthemum”
泰平の時代が続き、園芸への関心が高まった江戸時代。江戸の花文化の中で、秋を象徴する植物では紅葉と並び、菊への関心が高まり、新品種が作出されました。そのひとつに肥後藩主、細川重賢(しげかた)が武士の修道のために栽培を奨励したとされる、肥後菊があります。
肥後菊は、白・黄・紅のを基調にした花色と細い花びらのつき方により、花の形がはっきりとしてみえます。凛とした佇まいの肥後菊の風情を和紙の色と特性を生かして表し、一輪挿しにあしらいました。
“Chrysanthemum”
寒さの中、平らに咲く花が穏やかで優しい山茶花。柔らかな和紙の風合いと色合いを生かした花びらと、和紙の光沢感によって艶やかですっきりとした葉の輪郭を表し、花の風情を出しました。
“ Sasanqua”
純白の花が白梅を想わせる清楚な秋の山野草、ウメバチソウ。直立した草姿が清々しい花の風情を和紙の取り合わせによって表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
”Grass-of-parmassus”
枝先に長い花穂を出し、鮮やかな紅色の小花を多数咲かせて秋の野を彩るオオケタデ。艶やかな花穂の風情を紅色の和紙の取り合わせと柔らかな風合いによって表し、竹の花器にあしらいました。
“Prince feather”
秋の草原の花、リンドウ。すっきりとして躍動感のある細長い披針形(ひしんけい)の葉と釣鐘形の紫の花は清々しく野趣があります。印象的な紫の花と葉を和紙の取り合わせによって表し、竹の花器にあしらいました。
”Gentian”
侘びた風情で秋を伝えるホトトギス。名の由来である鳥のホトトギスの胸の模様に似た斑点が野趣を引き立てます。和紙の落ち着いた色合いによって花の風情を表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
”Tricyrtis hirta”
道端や空き地でみられる素朴な野草、風草(かぜくさ)。夏から秋の野辺で、風に揺れる花穂の優美な風情に名の由来があります。繊細な花穂と細長い葉を和紙の特性を生かして表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
”Eragrostis ferruginea”