夏から秋、緑の花穂をつける身近にみられるエノコログサ。猫じゃらしという名で親しまれています。緑の花穂が次第に色褪せていく姿には、秋が深まっていくのを感じます。
愛らしい花穂のホカホカとした感触を和紙の温かみのある風合いで表し、陶器にあしらいました。
”Green bristlegrass”
夏から秋、緑の花穂をつける身近にみられるエノコログサ。猫じゃらしという名で親しまれています。緑の花穂が次第に色褪せていく姿には、秋が深まっていくのを感じます。
愛らしい花穂のホカホカとした感触を和紙の温かみのある風合いで表し、陶器にあしらいました。
”Green bristlegrass”
日本の季節を象徴する”雪月花”。中秋の名月に寄せて、満月を薄と取り合わせ、立体感ある画面に表しました。
月の表現には、楮の手漉き和紙の繊維から生まれる表情を生かし、薄・背景の秋の夜を和紙それぞれの持つ特性、質感によって伝えました。
”Moonligt Night”
秋の野に草花が咲き乱れる情景を”花野(はなの)”と呼びます。秋の野を”花野”と古来より表現してきた言葉には、四季の中でも秋の草花に寄せてきた人々の想いを感じます。秋の野に咲く草花の代表が七草に数えられる花です。秋の草花は、取り混ぜられるほど優美で、情趣も深まります。
画像は、秋の七草より、薄・桔梗・河原撫子・女郎花・白萩を和紙の色合いで表し、秋草が咲き乱れる花野をイメージしました。樹皮を漉き込んだ素朴な味わいの和紙を花器に見立てたものにあしらいました。
“Autumn field”
秋、しっとりとした情趣を伝えるホトトギス。多くの日本固有の種を持ち、日本各地でみられる山野草として、素朴で野趣ある姿が愛でられてきました。
杯形の花を落ち着いた色合いの和紙に斑点を描き入れて表しました。花のつき方、葉のつき方が律動的なところに特徴のあるホトトギスを和紙の柔軟性を生かして動きを出し、陶器にあしらいました。
”Tricyrtis hirta”
おおらかな大輪の花と青楓のような繊細な葉の風情が涼やかなモミジアオイ。
紅蜀葵(こうしょくき)とも呼ばれています。遠目にも引き立つ艶やかな花は、夏の一日花の儚さも漂わせます。花と対照的な葉の取り合わせを異なる和紙の質感によって表しました。
”Scarlet rose mallow”
夏至から数えて11日目を「半夏生」と呼ぶところに由来する名を持つハンゲショウ。
2016年は7月1日が、半夏生にあたります。半夏生の頃に葉の一部が白くなり、花穂に白い細やかな花を咲かせます。水辺の花として親しまれてきました。白の和紙と緑の和紙を取り合わせ、清涼感あるハンゲショウを表し、竹の花器にあしらいました。
“Lizard’s tail”