晩秋、白色の一重に始まる椿の季節。温かな印象の白い椿を手漉き和紙の白色と風合いによって表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
”Camellia japonica ”
秋の深まりを待ちわびたかのように咲く、ホトトギスとシロヤマギク。秋の山野に咲く山野草を和紙で表し、和紙を折り、扇子に見立てたものにあしらいました。
”Tricyrtis hirta・Aster scaber”
中秋の名月に寄せ、短冊を画面に秋の夕を立体的に表した一作。異なる質感の和紙の取り合わせによって、薄を背景に空にかかる秋の月を表しました。
”Autumn grasses under the Moon”
白く平たい花が枝を一面に覆う山法師。白い花びらのように見える総苞片(そうほうへん)は、新緑の葉の茂みに浮かび上がり、爽やかに初夏を伝えます。和紙の色合いと抑えた光沢感によって、山法師の枝ぶりを表しました。
“Japanese Dogwood”