梅の梢

遠村梅

ひとむらの 霞の底ぞ にほひ行く 梅の梢の花になるころ (風雅和歌集: 徽安門院 )

Hitomura no kasumi no soko zo nihohi yuku ume no kozue no hana ni narukoro (Fuugawakashū:kianmonin)

梅林の梢に艶やかな花が咲く頃を霞に託して詠まれた一首。

一首を詠んだ徽安門院(きあんもんいん)は、『風雅和歌集』の監修をされた京極派の代表歌人、花園院の皇女で、京極派を代表する女流歌人の一人です。京極派の歌風は、叙景と抒情とを独立させ、純粋な自然観照を目指したところに特異性があります。『風雅和歌集』は室町時代の初め、南北朝の対立と公武の抗争が激化した時代を背景に編纂されました。そうした時代を反映し、現実を直視して感覚によって自然を捉えた表現に特徴があります。

一首は梅林を霞を透して描写することで、時間の経過によって次第に梅林の艶やかさが増し、香りが満ち溢れていく情景を広げていきます。梅の艶やかさを絵画的に捉えるのではなく、「にほひ」という言葉で感覚的に捉えました。

梅の咲く季節をほんのりと優美に伝える一首を書で表しました。

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村
Facebook にシェア

雪割草

雪割草

春 の妖精、スプリング・エフェメラルと呼ばれる花のひとつ。
白、紫、ピンクなどの花色で早春の野を彩ります。多彩な変化のある可憐な花と愛らしい葉を質感・厚みの異なる和紙の取り合わせによって表しました。

”Hepatica nobilis”


Facebook にシェア

桜草のブーケ

桜草

桜の花びらのような切れ込みが優美な日本桜草。楚々とした風情で麗らかな春を伝えます。縮緬状の柔らかな葉と、軽やかな花が春草らしい日本桜草を薄く柔らかな和紙の染色と風合いによって表し、ブーケにまとめました。

”Primrose”

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村

Facebook にシェア

扇面 木瓜

木瓜

艶やかな花をほころばせ、春の庭を彩るボケ。春らしい暖かな花色と柔らかな咲き方、丸みのある小さな明るい葉、動きのある枝ぶりで早春の瑞々しさを伝えます。

柔らかな花の風情を温かみのある和紙の色合いと風合いによって表し、扇子にあしらいました

“Chaenomeles”

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村

Facebook にシェア