
純白の花びらの切れ込みの繊細さとすっきりとした線が優美な山野草、センジュガンピ。ナデシコ科の花らしい、細やかな花びらの切れ込みが醸し出す、可憐な野の花の風情を和紙の繊維の強さとしなやかさによって表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
” Lychnis gracillima ”

純白の花びらの切れ込みの繊細さとすっきりとした線が優美な山野草、センジュガンピ。ナデシコ科の花らしい、細やかな花びらの切れ込みが醸し出す、可憐な野の花の風情を和紙の繊維の強さとしなやかさによって表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
” Lychnis gracillima ”

6月2日よりお茶の水 おりがみ会館ギャラリーにて始ました「和紙に託された名画」の展示風景です。
画像の作品は、『豊国祭礼図屏風』伝 岩佐又兵衛 筆( 重要文化財:徳川美術館蔵 )より取材されたものです。『豊国祭礼図屏風』は、豊臣秀吉の七回忌を記念して慶長九年(一六〇四)八月に行われた祭典が描かれた六曲一双の屏風絵です。画像の作品は、屏風絵の左隻より方広寺の大仏殿を背景に、町衆が風流傘を囲み、輪になって群舞する熱気の様を臨場感あふれる筆致で描かれている場面を和紙人形と和紙造形によって表現されたものです。
和紙人形の制作は、和紙人形作家( 駒子の紙人形:おりがみ会館講師 ) の岩井昌子氏とその教室の方々によるものです。
この群像作品では、群衆が取り囲んでいる祭りの華麗さを伝える風流傘の制作協力をしております。風流傘には吉祥植物の松・藤・椿が飾られています。椿の花は、1cmほどの大きさに表しました。傘には重厚感のある友禅紙をはじめ、数種類の和紙の色合いと図柄の取り合わせによって表し、勢いある屏風絵の世界を立体化しました。

また、同じく岩佐又兵衛 筆『洛中洛外図屏風』( 国宝:東京国立博物館蔵 )の賑わいのある町並みの中で市民の生活の様子が生きいきと描かれた屏風絵より取材された作品も展示されております。

今回の展示では、桃山時代の屏風絵をはじめ、歌麿・清長・春信・写楽・北斎の浮世絵、松園など日本の名画より取材された作品が出展されております。画像は、左から岩井昌子氏制作による歌麿・春信・北斎の浮世絵より取材された作品です。

また、4月3日より展示されております人物の背景の松と桜の制作をしております『花見鷹狩図屏風』も引き続き御覧いただけます。和紙ならではの表現をぜひ、会場にてご鑑賞ください。
「和紙に託された名画」
2018年6月2日(土)~7月18日(水)
午前10:00 ~ 午後5:30 ( 日曜・祝日 休館)
お茶の水・おりがみ会館 中2Fギャラリー (https://www.origamikaikan.co.jp/)

朱色の鮮やかな花色が夏草らしい、フシグロセンノウ。花の名が表すとおり、茎の節のあたりが黒紫色になるところに特徴があります。朱赤の和紙の柔らかな風合いによってすっきりとした風情の花を表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
”Campion”

釣鐘状の透明感のある花が清楚な山野草、ホタルブクロ。白花のホタルブクロを柔らかな薄口の和紙に野趣を醸し出す斑点を描き入れて表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。
“Hotarubukuro”

百合の中でもごく小さな花を上向きに咲かせる姿が愛らしい、野に咲く姫百合。鮮やかな花色は、夏らしく生きいきとして季節を伝えます。
鮮明な和紙の染色と点描によって花の風情を表しました。
“Star lily ”

白い小さな花が俯いて咲く姿が可憐なチゴユリ。稚児に見立てた名が表すように、愛らしい繊細な花は控えめながら優美な印象です。透明感のある和紙の風合いを生かし、花の風情を表し陶器の一輪挿しにあしらいました。
” Disporum smilaci ”

可憐な山野草、ルリソウ。花は1cmほどの小さなものですが、花の名の表すとおりの澄んだ青い花色は楚々として清々しく感じられます。空色の和紙の色合いの和紙を生かし、花の風情を伝えました。
” Omphalodes verna ”