投稿者「ymatsu」のアーカイブ

一日講座のご案内「撫子」

和紙クラフト一日講座 「 撫子 」

2017年 7月17日 海の日(月)
10:00~12:00
小津和紙
( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ ) 

夏から秋にかけて季節の移ろいを伝える、可憐なナデシコ。風に揺らぐ姿が優美な秋草として親しまれてきました。たおやかで優しい風情を持つナデシコの特徴を易しく簡略に表現します。カワラナデシコをイメージした花の大きさと愛らしさを和紙のグラデーションによる花色の変化と葉の描く線で伝えます。

作品は生成りの和紙で包んだ花包みにあしらい、そのまま置いて飾っていただける形までを一回の講座で仕上げます。 

講座のお申し込み・お問い合わせは、小津和紙 文化教室の下記のリンク先 
(一日講座のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.htmlまでお願い申し上げます。

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躑躅

花の先端が5つに分かれた形状の柔らかさと鮮やかな花色で華やかに新緑の季節を彩るツツジ。丸みのある明るい緑の葉は、花をくっきりとみせて引き立てます。朱色の大輪のツツジを和紙の柔らかさと鮮明な染色によって表し、陶器にあしらいました。

“Azalea”

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五月

端午の節句に向けた童を題材とした一作。人形の高さは9cmほどです。
ふっくらとした柔らかな皺(しぼ)のある揉み紙を衣装に選び、子どもらしさと温かみを伝えたいと思いました。

“Boys’ Festival”

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短冊 柳

柳の若葉の浅緑が清々しく感じられる季節。しだれ柳のしなやかなやかで風に靡く様を
和紙の柔らかな色合いと質感で表し、短冊にあしらいました。

”Willow”

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花水木

新緑の季節、葉に先立って枝先に花をつけるハナミズキ。
白や薄紅色の花が枝一面を覆うさまは、遠目で見ても華やかで勢いある季節を感じます。日本には、米国に桜の苗木を贈った返礼として大正時代に渡来しました。今では春の花木として普及し、街路樹によく利用されています。
ひらひらとした軽やかな印象の花を紅色のグラデーションの和紙で表し、扇子にあしらいました。

”Flowering dogwood”

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暮春

暮れてゆく春の湊(みなと)は知らねども 霞に落つる宇治の柴舟(新古今和歌集:寂蓮)
Kure te yuku haru no minato ha sirane domo kasumi ni otsuru uji no siba bune
(Shinkokin Wakashū:Jakuren)

過ぎ去ってゆく春の行方を宇治川を下る柴を積んだ舟の泊まる湊にたとえ、惜春の想いを詠んだ一首。一首を詠んだ寂蓮(じゃくれん)は『新古今和歌集』の撰者の一人でもあります。

寂蓮の一首は、紀貫之の次の歌が本歌となっています。

年ごとにもみぢ葉流す竜田川 湊や秋のとまりなるらむ (古今和歌集:秋下)

秋の季節の終着点を紅葉の名所、竜田川の湊に見立てた貫之の歌を踏襲し、寂蓮は川に霧が立つ風情が詠まれてきた宇治川の湊を春の終着点に見立てました。

理知的な貫之の本歌に対して寂蓮は、新古今時代らしい繊細で感受性豊かな歌風によって絵画的に表現しました。宇治川を下る柴舟が立ち込めた霞の中に落ちるように見えなくなり、その終着点の湊をみることができない景色を想像させます。『源氏物語』の「宇治十帖」の宇治川を巡る物語も連想させます。春の余韻を情感豊かに表現された一首を書で表しました。

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枝垂桜

透明感のある淡い色合いの和紙を花びらに使い、花径を1.5cmほど、樹高を10cmほどの大きさに縮小し、小さな鉢に仕立た一作。繊細で流動感ある枝ぶりを和紙の繊維の強さと柔らかさによって動きを出しました。

”Cherry Blossoms”

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