投稿者「ymatsu」のアーカイブ

太郎冠者椿

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青みのある桃色の花色が優美な太郎冠者(たろうかじゃ)椿。関西では、有楽(うらく)と呼ばれる侘助品種群を代表する古典椿です。雄しべの先の、花粉が入った葯(やく)と呼ばれる袋が退化した繊細な雄蕊(ゆうずい)は、花の表情を優しく可憐に引き立てます。
花が開いても慎ましい印象の太郎冠者椿を柔らかなグラデーションの和紙の色合いと風合いによって表し、竹の花器にあしらいました。

Camellia wabisuke ”Tarokaja”

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絞妙蓮寺椿

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朱紅色の一重の妙蓮寺(みょれんじ)椿に白斑の入る絞妙蓮寺椿。妙蓮寺椿につきましては、以下の記事を参照ください。( 2016/11/27 https://washicraft.com/archives/11856 )
絞妙蓮寺椿は、尾張椿の古典名花である紅妙蓮寺椿の枝変わりのものです。

花底が丸みのある椀咲きの柔らかさと朱紅色に入る白斑が映えて優美な印象です。また雄蕊の形が輪になった輪芯の繊細さも穏やかな花容を引き立てます。数種類の和紙の取り合わせによって花の風情を表し、扇子にあしらいました。

”Camellia Japonica Shibori Myorenji”

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妙蓮寺椿

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朱紅色の一重の妙蓮寺(みょれんじ)椿。白斑の入る絞妙蓮寺椿と区別をして紅妙蓮寺と呼ばれています。妙蓮寺というと本種を指します。
紅妙蓮寺椿は、尾張、三河、伊勢、美濃の椿を総称し中部椿と呼ばれる椿の古典名花のひとつです。

花文化が栄えた江戸時代、日本各地に椿の文化が花開きました。尾張徳川家の治めていた地では町衆による椿の文化が繁栄しました。紅妙蓮寺は、尾張椿を代表するひとつとして愛でられてきました。

一重の素朴な椀咲きのふんわりとした穏やかさと朱紅色の花色の温かさを感じる椿です。柔らかな風合いと明るく鮮明な紅色の和紙で表し、竹の花器にあしらいました。

”Camellia Japonica Myorenji”

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加賀侘助椿

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柔らかな花色の花びらと外弁の上部に紅のぼかしが入る一重の加賀侘助(かがわびすけ)椿。一重の椿の多くは、交配育種ではなく自然の野山で見出されて命名された自然変異による野生の椿です。加賀侘助椿は、金沢市内の樹齢130年~150年ほどの古木から発見された品種です。

一重の小振りな筒咲きの花容は、薄桃色~桃色の花色を清楚に引き立てます。花びらの縁に向かって淡くなる柔らかなグラデーションの変化があり、繊細な花びらを引き立てる外弁の紅色との対比が優美で余韻を感じます。花の風情を薄口の和紙を取り合わせ、陶器にあしらいました。

”Camellia Japonica Kaga Wabisuke”

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一日講座のご案内「早春の花たち」

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和紙クラフト「早春の花たち」
2017年1月9日(月) 成人の日 10:00~12:00 
小津和紙 ( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ ) 
 
春を先取りし、早春の庭を彩る可憐なスミレ・スノードロップ・クロッカスを和紙の色合いによって表現します。
春野の風情がある小さく素朴な花の特徴を簡略にして表し、早春の清々しく躍動感ある季節を伝えます。白い和紙の風合いを生かして立体的な花包みにアレンジし、置いて飾っていただける形に一回の講座で仕上げます。(作品の高さは、花包みを含めて12~15cmほどです。)

講座のお申し込み・お問い合わせは、小津和紙 文化教室の下記のリンク先 
(一日講習会のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.html)までお願い申し上げます。

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藪椿

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簡素で端正な藪椿(やぶつばき)。日本原産の藪椿は、本州以南に広く分布し、古代より日本の暮らしに溶け込んできました。花を観賞するばかりでなく、種子や幹は生活用品の素材として利用されてきました。また、厳冬の中でも艶やかな葉に覆われ、樹齢の長いことから聖樹・霊木として尊ばれてきました。藪椿は世界に数千あるといわれる園芸品種の多くの生みの親でもあります。

原生林に凛として咲き、辺りを明るく照らす藪椿を和紙の温かみのある風合いと色合いによって表し、和紙で象った蛤にあしらいました。

”Camellia Japonica ”

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大日の曙椿

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淡桃色の一重の大日の曙(だいにちのあけぼの)椿。小振りの花びらが内向きに玉のように丸くまとまった抱え咲きに独特の雰囲気があり、淡い花色の柔らかさが際立って感じられます。
控えめで愛らしい花の印象を薄口の和紙の取り合わせによって表し、陶器にあしらいました。

Camellia Japonica ”Dainichi no Akebono”

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白唐子椿

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花の中心に白い小さな花びらが集まった姿が可憐な白唐子(しろからこ)椿。
雄蕊(ゆうずい)や葯(やく)が小さな花びらに発達した一重の唐子咲きと呼ばれる咲き方のものです。ほかほかとした小さな花びらの周りを一重の花びらが軽やかに縁取るように囲む姿は愛らしく、清楚な印象です。和紙の柔らかさによって立体感のある花を表しました。

Camellia Japonica ”Shiro Karako”

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常満寺椿

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温かみのある桃色の花に優しさを感じる常満寺(じょうまんじ)椿。
愛知県の犬山市にある常満寺に原木があり、名の由来となっています。雄蕊(ゆうずい)の筒の白さが一重のゆったりとした花を引き立てます。
穏やかな内に凛としたものを感じる花の趣を和紙の柔らかさと楮の繊維を生かして表し、扇子にあしらいました。

Camellia Japonica ”Jomanji”

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初嵐椿

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一重の筒咲きの初嵐(はつあらし)椿。白花の筒の長さのある花容は、先細りの雄蕊(ゆうずい)と調和して清雅な印象です。手漉き和紙の光沢感によって白い花色を表し、和紙を重ねて折った花包みにあしらいました。

Camellia Japonica ”Hatsuarashi”

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