投稿者「ymatsu」のアーカイブ

「雅な雛のつどい展」折り紙講習のご案内

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「雅な雛のつどい展」の会期中の各日、キットを使った折り紙講習を会場にて行います。費用は材料費(おりがみ会館のキット代)のみです。受付時間は午前11時~午後5時となっております。予約の必要はございません。会場にて直接お尋ねください。

講習します内容は、小笠原雛・新王朝雛・幸村兜・朱雀雛・鶴づくし・三階松鶴・鶴の扇・三枚重ねのおりびなです。
参考画像は後列は左より、新王朝雛・幸村兜・舞鶴です。前列は、朱雀雛・鶴の扇です。後列の右にあります舞鶴、前列の右にあります鶴の扇をペアで折り、雛に見立て飾っていただけます。

「雅な雛のつどい展」
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
おりがみ講習受付時間:午前11時~午後5時 
協力:お茶の水 おりがみ会館 お問い合わせ http://www.origamikaikan.co.jp/

http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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花雛の色紙飾り

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三月三日の上巳の節句に向けた、桃と菜の花を雛に見立てた色紙飾り。
古来より災厄を祓い、身の穢れ(けがれ)を移すための人の身代わりとした形代(かたしろ)のひとつに草を人に象った草雛がありました。
草雛から発展して花を形代として紙や藁などを使い、雛に見立てたものが花雛です。
繁栄や健やかな成長を願う象徴の桃と季を同じくする菜の花は、春の息吹、再生を伝えるものとして桃と合わせて雛祭りに飾られてきました。
和紙による桃と菜の花を吉祥文様の「向い鶴に亀甲」を裾模様に使い、色紙雛に表しました。

「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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端午の節句飾り

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端午の節句では、邪気を祓うものとして菖蒲と蓬が飾られてきました。真っ直ぐに伸びた菖蒲の葉と柔らかな蓬を和紙の質感の違いによって表しました。菖蒲と蓬は白い和紙に包み、掛け軸に収まるように短冊にあしらい、菖蒲の葉の長さを生かした形の色紙飾りにアレンジしました。

“Tango-Sekku”

「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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朝顔

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薄や萩などと共に秋草として描かれてきた朝顔。琳派で描かれてきた群青色の朝顔をイメージしました。蔓を他の植物に絡ませた野趣ある風情を和紙の繊維の強さにより、花の直径を2cmほど、高さを13cmほどに縮小して表しました。

”Japanese morning glory”

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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日本桜草

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桜の花弁のような切れ込みが優美な桜草。桜の花の頃、かつて肥沃な河原に多く自生していました。楚々とした風情は春の野を想起させてくれます。江戸時代、多くの園芸種を生み出しました。草丈が低く楚々とした春草らしい風情は、琳派の絵画の中でもよく描かれています。
数種類の厚さと性質の異なる和紙を取り合わせ、花の直径を1cmほど、高さを9cmほどに縮小して表しました。

”Primrose”

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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菜の花びな

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春の息吹、再生を伝えるものとして三月三日の上巳の節句に飾られてきた菜の花。
菜の花の花色と葉色をイメージする色合いの和紙を衣裳に、和紙の特性を生かした丸みのある坐雛(すわりびな)の形で高さ7cmほどのコンパクトな大きさに表しました。

”Flower hina doll”

「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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kiku-sikisai

日本の秋を伝える菊。秋草の中でも吉祥の植物として絵画や工芸の題材として好まれてきました。華やかな菊は、万葉集で詠まれた秋の七草や日本各地に自生する素朴な野菊のようなたおやかで”あはれ”を誘う在来植物とは異った情趣があります。観賞用の菊は、中国より菊に象徴されてきた文化と合わせて伝来し、長寿や聖性、王朝の繁栄と永続を託すものとして日本文化に浸透していきました。
小菊を和紙の色合いと繊維の強さにより、花の直径を1cmほど、高さを11cmほどに縮小して表しました。

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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片栗

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群落を形成して春の到来を告げるカタクリ。
万葉集には、カタクリを詠んだ大伴家持(おおとものやかもち)の歌が一首みられます。家持が歌を詠んだ奈良時代、カタクリは堅香子(カタカゴ)という名で呼ばれていました。

物部(もののふ)の八十少女(やそをとめ)らが汲(く)みまがふ 寺井の上の堅香子(かたかご)の花

宮仕えをしている少女たちが水を汲んでいる寺の湧き水のほとりにカタクリの花が美しく咲いています。カタクリの姿は、少女たちの髪飾りのようであるとその可憐さを詠んでいます。うつむいて語りかけるように咲くカタクリの優しい風情が伝わってきます。
紅紫の花を濃淡の染色の変化のある和紙で、花の直径を2cmほどの縮小して表しました。

”Dogtooth violet”

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/event/index.html

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蓮華草

rengesou-sikisai-

可憐な春草、レンゲ。ゲンゲ(紫雲英)という和名を持ちますが、レンゲ・レンゲソウという呼び名で親しまれてきました。
一面のレンゲの群落して咲く情景は、今ではあまりみられなくなりました。琳派の絵画の中でも春草の一つとして描かれました。雛に見立てた江戸琳派の鈴木其一(すずききいつ)をはじめとした「花雛図」では、田園風景を思い起こす、ナノハナとレンゲを取り合わせたものが描かれています。
手漉の柔らかな質感により、地面を覆うように広がるレンゲの咲く姿を表しました。

”Chinese milk vetch”

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ

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桔梗

kikyou-shikisai

五裂に分かれた花びらの輪郭がはっきりとした桔梗。 秋草のたおやかさとすっきりとした花姿は優美で”あはれ”を誘うものとして慈しまれてきました。紫の濃淡のある和紙の色合いと光沢感、楮の繊維を生かし花の直径を3cmほど、高さを12cmほどに縮小して表しました。風趣のある屋久杉の飾り台と取り合わせ、野の風情を表しました。

”Balloon flower”

~春草・夏草・秋草に寄せて~
「雅な雛のつどい展」
2016年 1月27日(水)~2月2日(火) 
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ

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