投稿者「ymatsu」のアーカイブ

「清秋」

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” Autumn wildflowers”

月の光に照らされた秋の野。
静けさ、秋の気配を金銀を基調とした和紙を使い表したものです。
秋の野には楚々とした秋草が咲き乱れています。
上弦の月には銀の揉み紙を使い画面に奥行きを出しました。
(色紙:12×13.5cm)
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「源氏物語絵巻第五十二帖 蜻蛉」 

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“Genji Monogatari Emaki no.52 Kagero”
ありと見て手には取られず見ればまた 行方も知らず消えし蜻蛉

浮舟が宇治の邸から突然行方知れずとなり邸内は騒然となりました。
浮舟が母に書き残した「鐘の音の絶ゆるひびきにねをそえて わが世つきぬと君に伝えよ」と詠んだ歌から入水したものと思われました。
浮舟の侍女と侍従は浮舟の母を説得し、浮舟の亡骸のないまま浮舟の葬送が営まれました。
薫は、母女三宮の病気祈祷のために石山寺に籠もっており、葬送がすんでから知らせを受けました。
石山寺から帰京した薫は宇治に行き、浮舟の侍女から一部始終を聞き身の不運を嘆きます。
また、自分の至らなかったところも思い四十九日の法要を手配します。
秋の深まる頃、薫は夕暮れに蜻蛉がはかなげに飛び交う様に重ね合わせ、儚く世を去った宇治の大君、浮舟のことが回想されるのでした。
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