源氏物語 28~54:Genjimonogatari 28~54」カテゴリーアーカイブ

「源氏物語絵巻 第三十二帖 梅枝」

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“Genji Monogatari Emaki no.32 Umegae”
二月の頃、庭には梅が咲いています。
源氏は明石の姫君を参内させるため、裳着の準備を急ぎます。その支度に、お香の調合を親しい人たちに依頼していました。
朝顔の姫君からのお使いが来ました。
依頼していたお香に梅の枝が添えられていました。
(12×13.5cm)

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「源氏物語絵巻 第三十一帖 真木柱」

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“Genji Monogatari Emaki no.31 Makibashira”
髭黒大将の娘、真木柱は父の元に玉鬘が来ることになり母の実家に引き取られることになりました。
十二歳の姫君は父との別れを悲しみ、家の柱の割れ目に
「今はとて宿離れぬとも馴れ来つる真木の柱はわれを忘るな」
と書き付けた歌を差し入れて家を出ます。
(12×13.5cm)

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「源氏物語絵巻 第三十帖 藤袴 」

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“Monogatari Emaki no.30 Fujibakama”
夕霧(源氏と葵の上の子)は実姉と思い慕っていた玉鬘が従姉と知り、藤袴の花を持って玉鬘を訪れます。
藤袴の花を御簾から差し入れて「おなじ野の露に やつるる藤袴 あはれはかけよかごとばかりも」と歌を詠み慕情を伝えました。
源氏の縁(ゆかり)を意味する紫。
夕霧は玉鬘に藤袴の花色に同じ祖母を持つ身であると訴えます。
それに対して玉鬘は「たずぬるに はるけき野辺の露ならば うす紫やかごとならまし」と切り返します。
「かごと」とは口実という意味です。
藤袴の花色はたんなる言い訳なのでは、と夕霧の言い分を断ります。

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