源氏物語 28~54:Genjimonogatari 28~54」カテゴリーアーカイブ

「源氏物語絵巻 第四十四帖 竹河」

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“Genji Monogatari Emaki no.44 Takekawa”
玉鬘には二人の姫がいます。
桜の盛りの頃、姫君たちは兄君と語り合います。
幼い頃、庭の桜が誰の木か争ったことが思い出されました。
今は老木になった桜に亡き父、髭黒大将が偲ばれます。
姫君たちは庭の桜を賭けて碁を打ちました。
(L.19cm)

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「源氏物語絵巻 第四十三帖 紅梅」

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“Genji Monogatari Emaki no.43 Koubai”
柏木の弟、按察(あぜち)大納言は娘の中君の婿に匂宮を考えています。
大納言は邸の庭にある紅梅を一枝折らせ、「心ありて風の匂はす園の梅にまづ鶯のとはずやあるべき」と梅の園に鶯が訪れるように匂宮に訪れて欲しいものと歌を添え匂宮の元へ贈ります。

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「源氏物語絵巻 第四十二帖 匂宮」

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“Genji Monogatari Emaki no.42 Nionomiya”
光源氏が亡くなった後、源氏のゆかりの薫と匂宮の二人が世間の注目を集めていました。
薫は生まれながらに身体に芳香を持ち、仏身を思わせるような雰囲気があります。
匂宮は薫に対抗するように薫物に熱心でした。
(H.20cm)

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「源氏物語絵巻 第四十一帖 幻」

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“Genji Monogatari Emaki no.41 Maboroshi”
年が改まったものの紫の上を亡くして以来源氏は人と会う気にもなれず、紫の上のことを思い出すばかりでした。
紫の上が生前可愛がっていた、明石の中宮の三宮である幼い匂宮が慰めになっています。
紫の上の一周忌も済み年の暮れを迎えた頃、源氏は残しておいた紫の上の手紙を全て焼き、出家の意思を固めます。
(12×13.5cm)

絵巻で綴ってきた「第一帖 桐壺」から始まる光源氏を主人公とした物語は「第四十一帖 幻」で終わります。
源氏を桐、紫の上を桜で表わしてみました。
「第四十二帖 匂宮」までの数年の間に源氏も亡くなっています。
幻から匂宮の巻の間にあった源氏のその後について直接語られてはいません。
物語の中心は柏木の巻で誕生し、源氏と女三宮の子として育った薫と源氏の孫にあたり明石の中宮と今上帝の第三皇子である匂宮に移ります。
薫と匂宮は年頃も同じで、幼い頃から親しい関係にあります。
薫は源氏の後継として官位の昇進もめざましく、周囲からも大事に扱われています。
そのことはかえって薫自身を悩ませ、この世の中のことを空しく思っています。
物語は薫が14歳で元服を迎えた年から始まります。

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