「源氏物語絵巻 第四十三帖 紅梅」

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“Genji Monogatari Emaki no.43 Koubai”
柏木の弟、按察(あぜち)大納言は娘の中君の婿に匂宮を考えています。
大納言は邸の庭にある紅梅を一枝折らせ、「心ありて風の匂はす園の梅にまづ鶯のとはずやあるべき」と梅の園に鶯が訪れるように匂宮に訪れて欲しいものと歌を添え匂宮の元へ贈ります。

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「源氏物語絵巻 第四十三帖 紅梅」」への5件のフィードバック

  1. 豆奴

    枝を触ると本当にポキッと折れそうな感じですね。
    立体的な作品を見ていると触ってみたくなります(笑)
    梅の花びらの微妙なグラデーションが綺麗ですね♪

  2. hirono

    紅梅、すごいきれいです。
    ホントに絶妙ですね。
    文が添えられているのが、とても素敵です。

  3. ymatsu

    豆奴さん
    ありがとうございます。
    紅梅に託した思いを描いてみました。
    庭の紅梅は、薫の生来持っている芳香や、匂宮の移り香もイメージされます。
    紅梅は一枚の和紙の中にある色の変化を利用してグラデーションを出しています。
    同一の紙から採ったので、自然な印象には出来たのではないかと思います。
    hironoさん
    ありがとうございます。
    和紙の紅梅、短冊と仮名文字、背景にした料紙と和紙工芸の取り合わせによって、
    紅梅にまつわる歌のイメージを形で表わしてみました。
    紅梅の花枝に匂宮の姿を重ねてみました。
    色合いはほんのりと優しい香りを感じるものを選んでみました。

  4. 風美

    始めまして、
    素晴らしいですね。
    源氏物語の解説も分かりやすいので楽しませて頂いております。

  5. ymatsu

    風美さん
    ありがとうございます。
    源氏物語の54帖を和紙の多様な表現によってその巻のエピソードを
    表わしています。
    「第43帖 紅梅」は、紅梅そのものが主題になっていますのでストレー
    トな表現にしました。
    源氏物語をこれからも多面的に表現したいと思っています。
    人間関係が複雑なので、できるだけ簡潔な解説をと思っています。
    いよいよ宇治十帖と言われる部分に入ります。
    これからもよろしくお願いいたします。

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