投稿者「ymatsu」のアーカイブ

春の色

霞とも 花ともいはじ 春の色 むなしき空に まづしるきかな(式子内親王集:式子内親王)
Kasumi tomo hana tomo ihaji haru no iro munasiki sora ni madu shiru ki kana
(Shokushi naishinnou syu : Shokushi naishinnou )

果てしなく広がる大空。春を伝える霞も花も眼には見えない空に、春の兆しがはっきりと感じられると詠まれた一首。

新古今時代を代表する歌人の一人、式子内親王が詠まれた一首は、霞や花の実体のない空の気配を心の眼で捉え、春の空気感を「春の色」という詞で表したところに、内親王らしい繊細な感性が表れています。うららかな春の気配を伝える一首を書で表しました。

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花雛

三月三日の上巳の節句に向け、桃と菜の花を雛に見立てた一作。長閑な春を伝える桃と菜の花の彩と和紙の取り合わせによって表し、色紙にあしらいました。

 ”Flower doll” 

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