投稿者「ymatsu」のアーカイブ

「扇面 桔梗」

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“Balloon flower ”
桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな (加賀千代女)
白い扇子と合わせ、花の風情を引き立ててみました。

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「玉鬘(たまかずら)」

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“Genji Monogatari Tamakazura”
源氏物語第二十二帖より登場する玉鬘をイメージしたものです。
玉鬘の巻では第四帖で夕顔が亡くなったあと、残された幼い玉鬘がどのように成長してきたかが語られています。
乳母の一家に庇護され、乳母の夫の任地となった筑紫(北九州)で成長します。
筑紫から苦難を経て京に上り、源氏の養女として迎えられます。
源氏を始めとして周囲の人々の思惑がめぐらされる中で賢明に生きていきます。

第二十五帖 蛍~第三十一帖 真木柱、第四十四帖 竹河で玉鬘をめぐる物語が展開されています。
可憐な秋草や橘の花が描かれた友禅紙と露芝文様の友禅紙(友禅和紙)を流水に見立てたところに扇面流しを配して玉鬘を和紙画によってイメージしました。
玉鬘という言葉は、黒髪の美しい様をいいます。
髪は自然に伸びていくもので自分の意にならぬもの。
玉鬘には宿命という意味合いも込められていると思います。
同じ数奇な運命を持つ浮舟、対照的な玉鬘の存在により際立つように思います。
(12×13.5cm)

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「あさがお」

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夏の朝を象徴するあさがお。
季節感や時間を演出するものとして制作したものです。
そのまま置いて飾れるよう、葉でバランスをとっています。
蔓は和紙を紙縒り(こより)にして形を表わしています。

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「立秋」

“The first day of autumn”
垣根越しにみた庭に広がる萩の風情で季節を表わしました。
青々とした萩は友禅紙を使っています。
(12×13.5cm)

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「花色紙 朝顔」09

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“Hana-Shikishi Japanese morning glory”
青い朝顔を色紙に収めました。
白覆輪の朝顔は花色を鮮明にします。
青い花には板締和紙の色の濃淡を活かすよう、紙を使っています。
(12×13.5cm)

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「Ice field」

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氷原を白い揉み紙で表わしました。
揉み紙は白い和紙に皺加工をたもので厚みのあるしっかりとした紙です。
ペンギンは背景と同じ白い揉み紙を使い、黒の民芸紙(楮の和紙を単色で染めたもの)や縞柄の友禅紙と組み合わせて形を折りたたんで作ったシンプルなものです。
使用した和紙の大きさは10~15cm四方の正方形です。
和紙の柔軟性と紙の厚みを活かすことで立体感を出しています。
紙の使い方の一例として見ていただければと思います。

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「花短冊 百合」

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”Hana-tanzaku Lily”
姫百合を短冊に収めました。
大きさは実物とほぼ同じサイズで制作しています。
山の谷間に咲く風情を短冊に表しました。
(短冊:36.4×6cm)

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