「照紅葉」 “Red Maple” 光によって輝きを増す紅葉。 光を透す白い和紙を背景に紅葉の鮮やかさを浮かび上がらせました。 背景にした透かし文様が入った和紙は以前記事で紹介しました、佐賀の名尾和紙を使っています。 格子のように入った透かしの影が見方によってイメージを広げていただけるものと思います。
「薔薇のブーケ」 “Rose bouquet” 10/6~10/12の京都老舗の会の花の折り紙企画です。 チューリップ、あじさいのブーケも合わせて講習いたします。 使用する紙の大きさによって花の大きさも変えられます。 画像のものは12cm角の板締和紙の折り紙を使用しています。 花の大きさは大きなもので直径が4.5cmほど。 手のひらにのるほどの小さなブーケです。 クリスマスや誕生日などのギフトに添えてお使いいただけると思います。
「動物たち」 前回の記事に引き続き、10/6~10/12の折り紙講習より動物の企画を紹介いたします。 いずれも干支「寅」で使用したものと同じ友禅紙に金加工された18cm角の金千代を使っています。 ペンギンは18cm角の紙を四等分に切ったもの1枚で、ネコは四等分に切ったもの2枚で折っています。 イヌは18cm角のもの1枚で折っています。 イヌやネコは文様の柄を変えてみると違った雰囲気を楽しめます。 シールや紙を使ってお好みで目を入れていただいても面白いと思います。
「梶の木と和紙」 現在、和紙は楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を原料としたものが一般的です。 かつては梶(かじ)も原料として広く使われていました。 梶は楮の原種で楮より繊維が長いため(楮の倍ほどあるそうです)強く丈夫な和紙になります。 洋紙の時代になり和紙もきめ細さが出せる楮が多くなっていったようです。 画像は佐賀県佐賀市の名尾和紙のものです。 梶の木を原料としたところに名尾和紙の特徴があります。 名尾に紙漉きが伝わったのは300年ほど前。 今では一軒が残り原料の梶から栽培し手間をかけた伝承技術で和紙が作られています。 個性ある風合いの新しい感性を取り入れた和紙と和紙の花を合わせてみたいと思います。
「Ice field」 氷原を白い揉み紙で表わしました。 揉み紙は白い和紙に皺加工をたもので厚みのあるしっかりとした紙です。 ペンギンは背景と同じ白い揉み紙を使い、黒の民芸紙(楮の和紙を単色で染めたもの)や縞柄の友禅紙と組み合わせて形を折りたたんで作ったシンプルなものです。 使用した和紙の大きさは10~15cm四方の正方形です。 和紙の柔軟性と紙の厚みを活かすことで立体感を出しています。 紙の使い方の一例として見ていただければと思います。
「吹き寄せ」 “fallen leaves” 色鮮やかに染まった木の葉が、秋風によって吹寄せられて集められた様から名づけられました。 吹き寄せを文様のように和紙クラフトで表してみました。 (30×20cm)