和紙・折り紙:washi・origami」カテゴリーアーカイブ

梅柄を愉しむ

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梅の花が見頃の時季。
友禅染の技法を和紙に取り入れた友禅紙の図柄には、桜柄についで梅柄も種類が多く、伝統文様から斬新なものまで幅広くあります。
厳寒のなかで咲き始める香り高い梅は、吉祥の植物でもあります。
また、梅は菅原道真の象徴として、天満宮の神紋として親しまれてきました。
上段の画像は、梅柄を生かして「たとう」と「ぽち袋」を折ったものです。
画像の左手のものは一重の梅の花を真上からみた形の「梅鉢」と呼ばれる伝統文様の友禅紙で折ったものです。
中央と右手のものは、古典的なもの、可憐なものと図柄の個性を生かして折ったものです。
梅の図柄によって折形の立体感が引き立ちます。

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下段の画像は、板締和紙の折り紙によるバラをあしらった、白地にさりげなく梅があしらわれた図柄が新鮮な友禅紙で折った花かごです。
テーマや用途によって、友禅紙を生かしてみるとよいと思います。

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「第43回 京洛老舗の会」折り紙講習のご案内

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折り紙講習のご案内
3月19日(木)~3月24日(火)
講習受付 午前10:15~午後6:45 (最終日の受付は午後4:00まで)
東武百貨店池袋店 8F 催事場
森田和紙: 倭紙の店にて

友禅紙を加工した金千代や板締和紙を使った折り紙講習をイベント期間中、上記の時間内で会場にて承っております。ご希望されるものをお好きな柄を選び講習を受けていただけます。所要時間はおよそ15分から30分くらいです。休憩で不在の時間もございます。ご了承ください。費用は材料費のみで、予約の必要はございません。
上段の画像は、端午の節句にむけた兜と菖蒲の花飾りです。
文様を生かし、兜と花入れを折ったものです。菖蒲には、染色に変化のある板締和紙の折り紙で折りました。
下段の画像は祝鶴(寿鶴)です。文様をはじめ、友禅柄など扇面に季節感を出して愉しんでいただくのもよいかと思います。
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桜柄で春を愉しむ

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友禅染の技法を和紙に取り入れた京染紙。友禅紙と呼ばれるものです。なかでも桜柄は種類も多く、古典的なものから斬新なもの、可憐なものから落ち着いたもの、色合いも伝統色からパステルカラーのものと幅広くあります。
画像は、桜柄を生かして「たとう」と「ぽち袋」を裏面に金色加工されたもので折ったものです。
上段の画像の左が「たとう」です。たとうとは、「畳み紙(たたみがみ)」を意味するもので、折り畳んだものを開いたり、閉じたりできるものをいいます。

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お祝い事の多い桜の季節に向けて、包むものの大きさに合わせたサイズの紙で折っていただくとギフトのパッケージとしても応用できます。
画像の折り紙のサイズは18cm角で折っています。

2015 2/26~3/4
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店 

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伝統文様を生かして

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伝統文様より、雛の節句の季節にあった愛らしい小桜を選び伝承の小笠原雛を折ったものです。
同じパターンが続くことで柄の方向を気にせずに折ることができます。

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亀甲を選んで折った祝鶴(寿鶴)。連続して繰り返していく文様は吉祥のものでもあります。

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立体的な兜の折り紙。左は麻の葉文様を使い、折ったものです。麻の葉文様は、子供の産着に用いられていました。麻の丈夫で真っ直ぐに伸びる性質に健やかな成長を願う想いを託してきました。
右は水の流れを表現した流水文様です。端午の節句の清々しい季節感と絶えず流れるさまに想いを託して折ったものです。
用途や季節に合わせ、伝統文様を生かしてみるとよいと思います。

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