和紙・折り紙:washi・origami」カテゴリーアーカイブ

月の夜

omokage-

面影を心にこめてながむれば 忍びがたくもすめる月かな 
(建礼門院右京大夫集:建礼門院右京大夫)
omokage wo kokoro ni komete nagamureba sinobi gatakumo sumeru tuki kana (kenreimoninukyounodaifusyu:kenreimoninukyounodaifu)

歌の詞書には「月の夜、例の思ひ出でずもなくて」とあります。
美しい月を眺めていると心に秘めようとしても堪えきれなくなるという想いを墨色のグラデーションの和紙に書で表しました。

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干支 「羊」

eto-8-1

9月30日~10月6日に開催されます「京都老舗の会」でのおりがみ講習に向けて企画した「羊」。
和紙の図柄と金千代和紙の布のようなしっとりとした風合いを活かし、立体感と安定感のある形を提案いたしました。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
“Eto no.8”

9/30~10/6
「京都老舗の会」そごう千葉店 6階催事場
森田和紙にて
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秋きぬと

akikinuto-
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集:藤原敏行)

秋の訪れを風の音で感じる清々しい詞の響きをかなで表しました。

aki kinu to me niha sayaka ni miene domo kaze no oto nizo odoro karenuru(Kokin Wakashū :Fujiwara no Toshiyuki)

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心の果て

kokoronohate-1

ともすれば月すむ空にあくがるる 心のはてを知るよしもがな(山家集 :西行)

月澄む空に”あくがるる心”に自然の神秘を感じ、心惹かれる一首を書で表しました。
かなを書いた料紙の両端に薄口の楮紙をあしらい画面に奥行きを出し、澄んだ月のかかる天空にたとえ憧れる心の無限の広がり、底知れぬ深さを伝えたいと思いました。

tomosureba tuki sumu sora ni akugaruru kokoro no hate wo siru yosi mogana (Sankashū : Saigyō)

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