素朴な草花で彩られる秋の野。和紙による秋草で野の情景を縮小して表した一作。薄、水引、りんどう、野菊の持つ、繊細で静かな美しさを和紙の落ち着いた色合い、繊維の強さ、しなやかさを生かして表し、秋の情趣を伝えました。
“Autumn Grass”
素朴な草花で彩られる秋の野。和紙による秋草で野の情景を縮小して表した一作。薄、水引、りんどう、野菊の持つ、繊細で静かな美しさを和紙の落ち着いた色合い、繊維の強さ、しなやかさを生かして表し、秋の情趣を伝えました。
“Autumn Grass”
真葛原(まくずはら)なびく秋風 吹くごとに 阿太(あだ)の大野の 萩の花散る(万葉集:未詳)
一面、葛に覆われた広い野原、真葛原(まくずはら)。葛の葉が、秋風に吹かれてさざ波のよう葉裏の白が動いてみえる光景は印象的です。真葛原の躍動感ある情景を和紙の色と繊維の強さを生かし、縮小して表しました。飾り台の大きさは、幅15cm、奥行き10cmです。
“Kudzu vine”
四季の草花を和紙の花によって、盆栽風に表したシリーズの一作。
梅雨時の花、紫露草。鮮やかな紫の花色と葉の流れが涼やかな印象です。
紫の花を2cm角ほどの大きさに縮小し、薄口の和紙の柔らかさによって表しました。
”Common Spidewort”
まっすぐに伸びた葉先の紅色が爽やかな草姿のベニチガヤ。
高さを約14cmに縮小し、繊細な色合いの和紙の取り合わせと楮の繊維の長さ、しなやかさ、光沢感などの特性を生かし、葉の表情を表しました。水辺の涼感をイメージして下草にシダをあしらい、草盆栽風に仕立てました。
”Imperata Red”