「源氏物語絵巻 第二十帖 朝顔」 “Genji Monogatari Emaki no.20 Asagao” 賀茂の斎院だった朝顔の姫宮は父、桐壺帝の弟桃園卿の宮が亡くなったため斎院の職を退き桃園に住んでいます。 朝顔の姫宮に昔から思いを寄せていた源氏は、姫宮の元を訪れます。姫宮も源氏の思い出を感慨深く思われますが、姫宮は源氏にはつれなく接します。 源氏は、朝霧の中ではかなく咲いている朝顔の中で色あせたものを折って姫宮に贈られました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第十九帖 薄雲」 “Genji Monogatari Emaki no.19 Usugumo” 源氏物語シリーズの一作。 明石の上は源氏の邸に移るように勧められますが、大堰川の山荘から移りませんでした。 明石の姫君の将来のために紫の上に養育を託すことを明石の上は決心します。 明石の姫君を手放した明石の上は、日々大堰川の風景を眺め暮らしました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第十八帖 松風」 “Genji Monogatari Emaki no.18 Matukaze” 源氏は明石の上と明石の姫君を京に呼びます。 明石の上の邸は、嵯峨の大堰川の川辺にありました。 大堰川の風景は、明石の風景とも似通っていてます。 明石の上は、松風の響きに合わせて琴を弾いたりして暮らしました。 (12×13.5cm)
「源氏物語絵巻 第二十二帖 玉鬘」 “Genji Monogatari Emaki no.22 Tamakazura” 夕顔と内大臣(頭中将、葵の上の兄)の娘玉鬘は、乳母に従い筑紫で暮らし二十歳を迎えました。 乳母は玉鬘を伴い京へ上ります。玉鬘の行方を捜すよう源氏の命を受けた右近と出会い源氏に迎えられます。 源氏は玉鬘を吾子として引き取り、花散里に後見を託します。 年の暮れ、源氏は女性たちに正月を迎える晴れ着をそれぞれにふさわしい色や柄を見立てて贈りました。 (12×13.5cm)