雛人形・五節句: Hina doll ・Five festivals」カテゴリーアーカイブ

端午の節句飾り

端午の節句に向けたシンプルな節句飾り。
邪気を払うために軒に飾られてきた菖蒲と蓬を手のひらに収まるほどの大きさに和紙によって縮小して表しました。菖蒲と蓬を束ねたものを和紙で包み、軒菖蒲をイメージして置き飾りとして塗台にあしらいました。

“Tango-Sekku”

創作人形&和紙人形展 
2017年4月5日(水)~4月11日(火)
日本橋三越本店 本館5階 
 イベントスペース(特選和食器サロン隣り)

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桜橘雛

京都御所の紫宸殿(ししんでん)前に植えられている左近の桜・右近の橘に由来する桜橘。上巳の節句の雛飾りとして添えられてきました。御所風の雅な佇まいを伝える桜橘は、春から夏への季節の移ろいも伝えています。
桜橘を吉祥を込めた亀甲花菱文様の友禅紙を衣装にした立雛に表しました。

“Flower doll”

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雛調度

雛飾りを楽しく引き立てる雛道具。女雛の雛の調度品として、箪笥(たんす)や鏡台など人形の大きさに合わせて作られてきました。『源氏物語』第7帖「紅葉賀」には、紫の上が幼いころ、人形遊びのための小さな調度がしつらえられていたことが書かれています。

江戸時代、武家や公家をはじめとして町家の雛飾りのなかに内裏雛の雛調度が揃えられるようになりました。精巧で華麗な雛調度には、平安時代の雅への憧れ、そして平安時代の雅が吉祥のものであるという近世の志向が現れています。
画像は、茶道具と投扇興(とうせんきょう)の道具を和紙の特質を生かしてミニチュアサイズで表したものです。投扇興は、いちょうの形の的を立て扇を投げて遊ぶ遊戯です。

“Doll furniture ”

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桜のひいな

子どもの健やかな成長を祈り、身を守る形代(かたしろ)とされた雛の原形とされている「天児(あまがつ)」や「這子(ほうこ)」の素朴な姿をイメージした立雛(たちびな)です。

万葉集には

三日に、守大伴宿禰家持(かみおほとものすくねやかもち)の館(むろつみ)にして宴(うたげ)する歌三首

とあり、大伴家持(おおともの やかもち)の官邸で三月三日の宴の花として桜が詠まれています。

その第一首は次の歌です。

今日の為と思ひて標(しめ)し あしひきの 峰の上の 桜かく咲きにけり(巻19)

家持の歌からは、三月三日を迎えるにあたり、しるしをした桜が見事に咲いた感動が伝わってきます。
また、桜は古代より稲穂の実りの兆となる花であり、神の依代(よりしろ)となる霊木とされてきました。平安時代になると桜は花見の花となり、上巳の節句には中国から渡来した桃が中心となっていきました。

古を想い、桜の精を白を基調に桜柄の友禅紙を取り合わせによって小さな雛に表しました。扇形の飾り台に桜柄の友禅紙をあしらい、桜の宴をイメージしました。

”Hina doll”

~五節句をめぐる花遊び~
「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
東急本店6階 家具売場 特設スペース

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花うさぎ雛

花の精をうさぎの形で表したシリーズのおひなさま。
桜と菜の花の妖精を小桜の図柄と若草色と桜の花色の色合いの友禅紙を衣裳に坐雛(すわりびな)の形式で表しました。
 
”Hina doll”

~五節句をめぐる花遊び~
「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
東急本店6階 家具売場 特設スペース

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すみれのひいな

うららかな春の野の暖かさと懐かしさを伝えるスミレ。スミレの大きさそのままを生かし小さな雛に見立てたものです。スミレの花色の和紙を衣装に選び、花の精をイメージしました。

” Flower hina doll ” 

~五節句をめぐる花遊び~
「和紙のつどい・雛展」
2017年2月2日(木)~2月8日(水)
東急本店6階 家具売場 特設スペース

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