月別アーカイブ: 2009年7月

「Ice field」

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氷原を白い揉み紙で表わしました。
揉み紙は白い和紙に皺加工をたもので厚みのあるしっかりとした紙です。
ペンギンは背景と同じ白い揉み紙を使い、黒の民芸紙(楮の和紙を単色で染めたもの)や縞柄の友禅紙と組み合わせて形を折りたたんで作ったシンプルなものです。
使用した和紙の大きさは10~15cm四方の正方形です。
和紙の柔軟性と紙の厚みを活かすことで立体感を出しています。
紙の使い方の一例として見ていただければと思います。

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「花短冊 百合」

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”Hana-tanzaku Lily”
姫百合を短冊に収めました。
大きさは実物とほぼ同じサイズで制作しています。
山の谷間に咲く風情を短冊に表しました。
(短冊:36.4×6cm)

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「海の日によせて」

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”Under water”
7月20日は海の日。
ウミガメを制作する機会がありました。
絵本の世界を立体的に表現したものです。
ウミガメの甲羅の長さは10センチほどで、海深くへと向かっていくところです。
ウミガメと背景には板締和紙を使いました。
板締和紙は紙を折り畳んで板の間にはさみ、板から出た部分だけを染めます。
たたみ方によって模様やぼかしが現れます。
和紙の色合いの変化で海中の奥行きを出してみました。

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「水景」

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“Water”
夏の水辺。
紗綾形(さやがた)文様によって雲を表わした能千代紙と銀色の和紙を使い水面を表わしました。
紗綾形文を水面の揺らぎに見立てています。
青い楓が水面に映える情景をイメージしました。

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「鉄線と花入れ」

”Clematis wrapped in washi paper”
和紙の花と花入れの取り合わせのシリーズより鉄線です。
花入れは黒地に金の文様が施された江戸千代紙と内側に白い和紙を合わせています。
黒地の江戸千代紙は重厚感があります。
このままの形で置いて飾っていただけます。

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「星逢(ほしあい)」

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“Tanabata”
七夕によせて

金銀の砂子を散らしたような天の川で一年に一度、川を越えて出会う2つの星。
星に願いをかける笹の葉に飾られた飾り物を夜空を背景に表わしました。
華やかな七夕飾りは熨斗文(のしもん)という伝統文様を図柄にした友禅紙を使いました。
熨斗文は祝い事の引出物に添えられた熨斗(のし)を文様化したものです。
華やかで躍動感ある熨斗文は吉祥文様でもあり、今も振袖の図柄としてよくみられます。
束ねられた熨斗文様の流れの向きに変化をつけ、七夕をイメージしました。
(12×13.5cm)

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