御衣黄

淡緑の花色に独特の個性がある御衣黄(ぎょいこう)桜。花色が移ろう様が味わい深い桜の風情を極薄の和紙の重ね方によって表し、和紙を手折った花包みにあしらいました。

” Cherry Blossoms:Gyoikou”

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花海棠

愛らしい花を数多く咲かせ、春の華やぎを伝えるカイドウ。紫の花柄につく薄紅の花びらと濃紅色の蕾の艶やかな風情を和紙の繊細な色合いによる変化によって表し、陶器の一輪挿しにあしらいました。

“Flowering crab applle”

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おしなべて

おしなべて 花の盛りに なりにけり 山の端ごとに かかる白雲(千載和歌集:西行)
Oshinabe te hana no sakari ni nari ni keri yamanoha goto ni kakaru shirakumo
(Senzaiwakashū:Saigyou)

見渡す限り花盛りとなった。いずれの山の端にも、ほんのりと山桜が白雲のようにかかって見えると詠まれた一首。

藤原俊成が撰者となった、『千載和歌集』春上で「桜」を歌題とした中に排列されています。西行の一首は、山々を埋める山桜を白雲に見立て、穏やかに広々とした花盛りの景色を詠みました。一読して意味がよくわかり、穏やかで余韻を感じます。西行の一首は、抒情豊かで格調高く、俊成の歌の理想とした志向と合ったものと思います。

麗らかな春景色をおおらかに詠まれた一首を書で表しました。

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植物展に寄せて

2024年 3月26日~3月31日の会期でgallery DAZZLEにて開催された、5名の作家による「植物展」が無事終了致しました。会期中、ご来場いただき、温かなコメントをお寄せいただきました皆様には、心より御礼申し上げます。大きな励みとなりました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

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