
花びらの切れ込みが桜の花を想わせる春の山野草。
控えめな花と縮緬状の柔らかな葉は春らしい温和で優しく春を伝えます。手漉き和紙の柔らかさを生かし、花の風情を表しました。
”Primrose”

花びらの切れ込みが桜の花を想わせる春の山野草。
控えめな花と縮緬状の柔らかな葉は春らしい温和で優しく春を伝えます。手漉き和紙の柔らかさを生かし、花の風情を表しました。
”Primrose”

三月三日の上巳の節句を象徴する桃。ふっくらとした愛らしさで春を伝えます。
真っ直ぐで伸びやかな枝ぶりとはっきりとした花色を和紙の色合いと柔らかさによって表しました。
“Peach blossoms”

ふっくらとした蕾がほころび、明るく可憐な花を咲かせる桃。桃の節句とも呼ばれる雛の節句に向けたものです。蛤の形に和紙で象ったものに和紙による桃をあしらいました。
“Peach blossoms ”

日本の野に咲くスミレのなかでも小さく、白地に赤紫の筋がくっきりとした、花の直径が1cm弱ほどのスミレ。ハート形の葉と清楚で愛らしい白い花は、柔らかな緑の葉色に映え、春の瑞々しさを感じます。手漉きの板締和紙の柔らかな質感と色合いによって花の特徴を実物とほぼ同じ大きさで表しました。
”Viola verecunda”

和紙クラフト「紅額あじさい」
4月30日 (月) 祝日 10:00~12:00
小津和紙 ( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ )
初夏から夏、楚々として涼やかな風情の山紫陽花。山紫陽花のなかでも、可憐で明るい印象の紅額あじさいを濃淡の変化のある和紙の色と柔らかな風合いで表します。ほかほかとした小花の集まりを柔らかな和紙の色合いと風合いにより、素朴で立体感ある花の風情を簡略に伝えます。
作品は緑のグラデーションの和紙を生かしたオリジナルのパネルにアレンジし、立て飾りとして季節を愉しんでいただける形式に一回の講座で仕立てます。
講座のお申し込み・お問い合わせは、小津和紙 文化教室の下記のリンク先
(一日講座のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.html)までお願い申し上げます。

梅の季節。厳冬に耐えて迎える春の訪れの魁となるのが梅の開花です。中国から渡来した梅は、万葉時代には白梅の白さが愛でられました。平安時代になると艶麗な紅梅が愛でられました。『枕草子』の中で清少納言は、「木の花は、こきもうすきも紅梅」と木々の花の中で第一に紅梅をあげています。
画像は『源氏物語』紅梅の巻よりイメージした作品です。『源氏物語』でも随所にこの時代、紅梅が愛でられていたことが人物の人となりを示すものとして表現されています。玉鬘の巻では、源氏が紫の上のために正月の晴れ着として選んだのが、紅梅襲(かさね)の彩りです。紅梅の巻で匂宮が贈られた紅梅を賞賛したのは、紫の上を想起させます。紅梅をこよなく愛した紫の上を偲び、花色に込めました。

「雛の季節を待ちながら・・・」(日本橋三越)が終了いたしました。厳寒の折、ご来場いただきました皆様に御礼申し上げます。
画像の作品は、端午の節句に邪気を払うために飾られてきた菖蒲と蓬を和紙で表し束ねたものを和紙で包み短冊にあしらった端午の節句飾りです。
展示会ではコメントをお寄せいただき、大変励みになりました。今後とも和紙作品から四季折々の季節を愉しんでいただけましたら幸いです。

1月31日より始まりました『雛の季節を待ちながら・・・』の展示風景です。(画像の掲載につきましては、許可をいただいております)5名の作家による作品をぜひ、会場にてご覧いただけましたら幸いです。
「 雛の季節を待ちながら・・・ 」
1月31日(水)~2月6日(火)10:30~19:30 ( 最終日 18:00終了)
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ